タイの寺院には”地獄寺”と呼ばれるところがいくつか存在しています。
責め苦を受けている亡者を表したおどろおどろしいコンクリート製の像が並び、冠せられた名の通り地獄を表現した寺院です。
これらはテーマパークなどではなく、タイ人にとっては神聖なる寺院に設けられた施設のひとつ。子供連れの家族やカップルたちが訪れ、幾多もの亡者の像に見入っています。
日本では珍スポットのように扱われていますが、この地獄寺を真面目に研究している日本人がおられます。
日本人で唯一のタイ地獄寺研究家の椋橋彩香さんです。
本ツアーでは、彼女が研究している代表的な地獄寺3つを巡ります。
ツアー移動中のバス内では、椋橋さんの地獄寺エピソードなどをじっくりと聞くことができるため、歴史や知識の造詣が深まるうえ、地獄寺に対する見方も変わるかもしれません。
世界で唯一といっていい「タイ地獄寺を巡る極楽ツアー」では、以下3つの地獄寺を巡ります。
【地獄寺①】 ワット パイローンウア @スパンブリー県
一番に行くべき有名な地獄寺といえば、スパンブリー県にあるワット パイローンウア(วัดไผ่โรงวัว)でしょう。
バンコクから車で2時間ほどの場所にあるワット パイローンウアは、数ある地獄寺のなかでも比較的古く、建立したのは1970年代。
亡者の個性が豊かなことも特徴で、その数は700体以上にのぼるそうです。
また、ワット パイローンウアは、今もなお増築され続け、何度訪れても亡者の数は増えています。
【地獄寺②】 ワット ムアン @アントン県
ワット ムアンの地獄はきれいに区画分けされ、説明書きあるのでめぐりやすい地獄寺です。
巨大像や地獄釜、棘の木など基本的な地獄要素は揃っているので、初心者にもおすすめ。
さらにワット ムアンには、地獄寺以外の見所もあります。
本堂は全体が鏡張りというつくりになっていて、細かく敷き詰められた鏡片が陽の光に反射する光景は非常に幻想的です。
また、本堂脇にある可愛らしい大きな蓮弁エリアは花弁1枚1枚が墓になっています。
しかもここには世界最大級の大仏もあり、あまりにも大きくて全体を撮るのが難しいほど。
この大仏の指先に触れるとご利益があるらしく、タイ人たちは並んで触っています。
【地獄寺③】 ワット プートウドム @パトゥムターニー県
パトゥムターニー県にあるワット プートウドム(วัดพืชอุดม)は、現在わかっている限り最も古い地獄寺です。
ワット プートウドムの地獄空間は他の地獄寺と異なり、寺院の地下に存在しています。
赤と青の照明に照らされ、さながら見世物小屋のようであり、海底洞窟のような異世界感。
亡者たちの多くは電動式であり、みな不穏な音を立てて動いています。
なかでも陽気に自転車に乗っている電動式ガイコツと、マッカリーポンという名の美女果は、ワット プートウドムのメインキャスト。
「このガイコツ見たことある!」
という方は多いのかも。
また、ワット プートウドムの地獄エリアは暗くきちんと見えないため、毎回「こんなヤツいたっけ…?」となってしまい、何度めぐっても楽しめる地獄寺です。
昼食は”藁焼きガイヤーン”で有名なタイ料理店『クルアガンナー』
一つ目の地獄寺ワット パイローンウアを見学した後は、近くのタイ料理店『クルアガンナー』で昼食をいただきます。
田んぼに囲まれたこちらのお店は、藁で鶏肉を焼く「ガイオップファン」という料理が名物。
大量の藁を使って鶏肉を蒸し焼きにするため、通常のガイヤーンよりも鶏肉が柔らかくジューシー。
このガイオップファンは調理できる場所は限られていることもあり、バンコクはもちろん、タイ全土を見渡してもほとんど見かけることがない珍しい調理法です。
椋橋さん著作「タイの地獄寺」
本ツアーに参加していただく、タイ地獄寺研究家の椋橋彩香さん著作『タイの地獄寺』が青弓社から発売されています。
タイの地獄寺を愛し、研究し続けている彼女だからこそ執筆できた著作。
地獄寺ツアー参加前に、ご一読すればツアーがさらに楽しめると思います。
「タイの地獄寺」
書店発売日:2018年10月15日
著者:椋橋彩香
A5判 160ページ 並製
定価 2000円+税
本著は青弓社のウェブサイトからご購入いただけます。
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787220783/
地獄寺ツアースケジュール
06:45 | アソーク『Pullman Bangkok Grande Sukhumvit』待ち合わせ |
07:00 | 出発 |
09:00 | ワット パイロンウア到着・見学 |
10:00 | ワット パイロンウア出発 |
10:30 | タイ料理店『クルアガンナー』到着・昼食 |
11:30 | 『クルアガンナー』出発 |
13:00 | ワット ムアン到着・見学 |
14:00 | ワット ムアン出発 |
16:00 | ワット プートウドム到着・見学 |
17:00 | ワット プートウドム出発 |
19:00 | アソーク『Pullman Bangkok Grande Sukhumvit』 到着・解散 |