ハジャイで食べ歩いたローカルグルメ14店舗|バクテー、点心など

ハジャイで食べ歩いたローカルグルメ14選|南部最大都市の名店を一挙紹介

タイ南部といえばプーケットやサムイ島、ピピ島といったリゾートを想起する方が多いでしょう。
ところが、タイ南部で最大の街といわれているのは「ハジャイ」です。

ソンクラー県の県庁所在地で、マレーシアとの国境にもほど近いこの街は、観光地というよりも“南部の経済と交通の要所”として発展してきました。

鉄道や長距離バスのハブとなっており、タイ国内はもちろん、マレーシアからも多くの人々が行き交うクロスボーダー都市です。

そのため街の雰囲気は、いわゆる南国リゾートとは一線を画します。
ビーチでのんびりというよりは、活気に満ちた市場やローカルの食堂、人の熱気と生活感が色濃く残る街。
どこか中国系文化の影響も感じられ、独特のエネルギーに満ちています。

そして、そんなハジャイの最大の魅力が“食”。
マレーシアの食文化とタイ南部のローカル料理、さらに華僑の食文化が混ざり合い、ここでしか味わえないグルメが数多く存在します。

朝から楽しめる点心やバクテー、濃厚なスープ料理、ローカルスイーツまで、そのバリエーションは実に豊かです。

今回は、そんなハジャイで実際に足を運び、食べ歩いた14店舗を一挙にご紹介!

観光地としてはまだまだ知られていないこの街ですが、「食」を目的に訪れる価値は十分にあります。
むしろ、グルメ好きにとっては“穴場中の穴場”と言っていいでしょう。

名店のすぐ近くにあった実力派屋台|ガイトート ソフィヤー

ハジャイはムスリムと華僑の文化が混ざり合うことで、独自の食文化が根付く屈指のグルメの街です。
その代表格ともいえるのが、薄衣で揚げたチキンにホムジアオ(揚げエシャロット)をたっぷりとかける「ガイトートハジャイ」。

有名店『ガイトートデチャー』は今回はあえて外し、そのすぐ近くにある屋台『ガイトート ソフィヤー(ไก่ทอดซอฟียา)』へ来店しました。
開店直後から客が集まる人気ぶりで、ムスリムのスタッフが手際よく揚げていく様子に期待が高まります。

ここではガイトートに加え、南部名物の焼き鳥「ガイコーレ(ไก่กอและ)」も提供。
ココナッツミルクとスパイスの甘辛ダレをまとったガイコーレは、驚くほど柔らかく上品な味わい。

一方のガイトートは軽やかな衣で脂っこさがなく、噛めば肉汁があふれるジューシーさ。
ホムジアオを合わせることで香ばしさが一層引き立ちます。

創業約40年というこの屋台。
名店のすぐそばで長く愛され続けている理由は、その確かな実力にありました。
ハジャイのガイトート文化の奥深さを感じさせてくれる一軒です。

>>ガイトート ソフィヤーの詳細記事はこちら

店名ガイトート ソフィヤー(ไก่ทอดซอฟียา)
営業時間15:30-20:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/JgrKjR3vcw7PGDBG8

点心と肉骨茶が楽しめる人気店 チョークディー テーティアム

2015年に初めて訪れた『チョークディー テーティアム(โชคดี แต่เตี้ยม)』は、「朝から行列ができるバクテー屋」として知られるハジャイ屈指の人気店。

ただし店名の通り、本来は点心(ディムサム)の専門店であり、店頭には数十種類もの点心がずらりと並びます。
入店前に好きな点心を選ぶスタイルも特徴的です。

創業は約30年前。
需要の増加に伴い、現在は道路を挟んだ向かいにエアコン完備の別棟も構えるほどの繁盛ぶりです。
朝7時の時点でも客足が絶えない光景は、10年前と変わりません。

名物の肉骨茶(バクテー)は土鍋で提供され、エノキや椎茸、豚あばら肉、湯葉など具だくさん。
醤油ベースのマレーシア式で、中華ハーブや漢方が効いた深みのある味わいが特徴です。
これに点心を合わせるのがハジャイ流の朝食スタイル。

もち米の点心やギアオ、サンカヤー入りのサラパオなど、どれも安定した美味しさ。
蒸したてを頬張る贅沢は、この店ならではです。

現在も80歳の創業者が店頭に立ち続けているというのも印象的で、長年愛されてきた理由がよく分かる一軒です。

>>チョークディー テーティアムの詳細記事はこちら

店名チョークディー テーティアム(โชคดี แต่เตี้ยม)
営業時間06:00-11:30 , 17:00-20:30
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/3UjkNvHq8S4QayS48

ハジャイで行列ができる究極の肉骨茶アールンバクテー

ハジャイを訪れたなら外せないグルメが肉骨茶(バクテー)。
バンコクでは専門店が少なくなった今、ここハジャイでは朝食の定番としてしっかり根付いており、市内の至るところで楽しむことができます。

中でも今回訪れたのが、地元で根強い人気を誇る『アールンバクテー(อาลุน บะกุ๊ดแต๋)』です。

店に到着してまず驚くのは、看板が見当たらないこと。
しかし朝7時半にもかかわらず店内は満席に近く、地元客で溢れています。

メニューは実質バクテー一本勝負で、具材のバリエーションを選ぶスタイル。
今回は贅沢に全部入りを注文しました。

運ばれてきた一杯は、レタスがたっぷり乗り、さらにガポプラー(魚の浮き袋)が入る珍しい構成。
グツグツと煮立つ熱々のスープは、醤油ベースのマレーシア式ながら薬膳のクセは控えめで、出汁の旨みとまろやかさが際立ちます。

スープを吸ったガポプラーは、噛むたびに旨みがあふれる格別の味わい。

創業30年以上、看板がなくても人が集まる理由は、この一杯にあり。
ハジャイの朝を象徴するような、完成度の高いバクテーを堪能できる名店です。

>>アールンバクテーの詳細記事はこちら

店名アールンバクテー(อาลุน บะกุ๊ดแต๋)
営業時間06:00 – 12:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/hMoYd2kk8TNCs7ze9

自家製バミー麺一本勝負の名店|コンミーガイ

華僑が多く暮らすハジャイでは、麺文化も非常に発達しています。
街を歩けばクイッティアオやバミーの店が点在し、その層の厚さに驚かされます。

そんな中で今回訪れたのが、自家製バミー一本で勝負する専門店『コンミーガイ(กรหมี่ไก่)』です。

この店を選んだ理由は明確で、クイッティアオを置かないバミー専門店であること、そして自家製麺であること。
この2つの条件を満たし、30年以上地元で愛されてきた一軒です。

メニューはシンプルで、バミーの種類とトッピングを選ぶのみ。
今回はスープ有りと無しの2杯を注文しました。スープ有りは、醤油の香りがふわりと広がるどこか懐かしい味わいで、自家製のちぢれ麺との相性も抜群。
鶏肉やアヒル肉、ムーデーンなど具材も豊富で満足感があります。

一方のスープ無しは、酢やナンプラーで味を整え、麺そのものの旨さをダイレクトに楽しめる一杯。
しっかりとしたコシと滑らかな食感は、自家製麺ならではの完成度です。

創業30年以上、店主自らが麺を打ち続けてきたという『コンミーガイ』。
ハジャイの麺文化の奥深さを感じられる、実力派の一軒です。

>>コンミーガイの詳細記事はこちら

店名コンミーガイ(กรหมี่ไก่)
営業時間15:00-21:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/oDSatkNrLoKtApdKA

名店カオマンガイムイキーオーチャー|80歳の職人が出す絶品カオマンガイ

ハジャイを訪れたなら、ぜひ再訪したい一軒が『カオマンガイ ムイキーオーチャー(ข้าวมันไก่ มุ่ยกี่โอชา)』。

2018年に初めて訪れて以来、その味が忘れられず、8年ぶりに足を運びました。

店内の雰囲気は当時と変わらず穏やか。
ただ、かつてご夫婦で切り盛りしていた店は、現在は店主ひとりで営まれています。

黙々と鶏を捌く姿からは、長年この店を支えてきた職人の矜持が感じられます。

看板メニューのカオマンガイは、鶏肉とご飯が別皿で提供されるスタイル。
パッタルン産の地鶏は弾力があり、噛むほどに濃厚な旨みが広がります。

そこに合わせる自家製ナムチムは、酸味と辛味が控えめでまろやか。
鶏の旨みをしっかり引き立てる絶妙なバランスです。炊き立てのご飯と合わせれば、完成度の高い一皿に仕上がります。

創業からすでに40年以上。
80歳を超えた今も現役で厨房に立ち続ける店主が作る一杯は、ハジャイの華僑文化が育んだ確かな味。

長く残ってほしい名店のひとつです。

>>カオマンガイムイキーオーチャーの詳細記事はこちら

店名カオマンガイムイキーオーチャー(ข้าวมันไก่ มุ่ยกี่โอชา)
営業時間08:00-14:00
定休日月曜日
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/7bitgSxBofZhw4UY9

半世紀以上の歴史を刻むゴーティー オーチャーが凄すぎた

ハジャイには「ここだけは外せない」と言われる名店がいくつも存在しますが、その中でも必ず名前が挙がるのが『ゴーティー オーチャー(โกตี๋ โอชา)』。

朝から旅行者が押し寄せる超人気店で、早朝に訪れても店内は常に満席に近い活気に包まれています。

看板メニューはもちろんハジャイ名物のバクテーです。
どのテーブルにも並ぶ定番の一杯は、ニンニクがたっぷり効いた滋味深いスープが特徴で、ひと口飲めば思わず唸る完成度。

豚肉や内臓に加え、アワビが入るなど、海鮮を取り入れた具材構成もハジャイらしさを感じさせます。

さらに注目すべきは「バクテーヘン(スープなしバクテー)」の存在。

豚の各部位や干しエビ、イカなどをニンニクや生姜とともに炒めた一皿で、もはや別ジャンルの料理とも言える仕上がり。
素材の旨みを引き出した味付けは絶妙です。

そして意外な完成度を誇るのがカオマンガイです。

バクテー専門店のサイドとは思えないクオリティで、この組み合わせを同時に楽しめるのも魅力のひとつ。
1969年創業、半世紀以上愛され続ける理由がしっかりと伝わってくる名店です。

>>ゴーティー オーチャーの詳細記事はこちら

店名ゴーティー オーチャー(โกตี๋โอชา)
営業時間05:00-14:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/o3h9RE7zTySU4rPv6

ハジャイで40年以上続くカノムジーンの名店パーチューン

ハジャイ取材中、地元の方に「ぜひ行ってほしい」と教えてもらったのが『パーチューン カノムジーン – カノムワーン(ร้านป้าชื่น ขนมจีน-ขนมหวาน)』。

創業40年以上、現在は2代目の女性店主が切り盛りする、地元密着のカノムジーン専門店です。

カノムジーンは発酵させた米から作る細麺で、さまざまなカレーと合わせて食べるタイの定番料理。

店内は朝から地元客で満席となる人気ぶりで、その実力の高さがうかがえます。

今回は3種類を食べ比べ。まずは鶏肉のグリーンカレー「ゲーンキアオワーンガイ(แกงเขียวหวานไก่)」は、辛さ控えめでまろやかな味わい。

続く「ゲーンナームヤー(แกงน้ำยา)」は白身魚の旨みとハーブの香りが溶け込んだ定番スープ。

そして南部らしさ全開の「ゲーンタイプラー(แกงไตปลา)」は、発酵魚のクセと強烈な辛さが特徴で、思わず汗が噴き出す刺激的な一杯です。

さらにガイトートサムンプライも秀逸。
ハーブの香りをまとったサクサクの衣とジューシーな鶏肉が印象的で、カノムジーンとの相性も抜群です。

ローカルの日常に根付いた、ハジャイらしい一軒でした。

>>パーチューン カノムジーン – カノムワーンの詳細記事はこちら

店名パーチューン カノムジーン – カノムワーン(ร้านป้าชื่น ขนมจีน-ขนมหวาน)
営業時間09:30-16:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/Dfm8rCNmvTFRh7ng7

ハジャイの隠れ名物料理カオヨック|創業45年の老舗イェンジット

ハジャイの定番グルメといえばガイトートやバクテー、点心が有名ですが、通好みの一品としてぜひ知っておきたいのが客家料理の「カオヨック(เคาหยก)」。

今回訪れたのは、創業45年の老舗『イェンジット(ร้านอาหารเย็นจิตร)』です。

カオヨックは、厚切りの豚バラ肉を揚げてから甘辛い醤油ダレでじっくり蒸し上げた料理。

箸でほぐれるほど柔らかい肉に、下に敷かれた梅菜(からし菜の漬物)の酸味と塩気が絶妙に絡み、濃厚ながらも後味は軽やか。思わずご飯が欲しくなる完成度です。

看板のバクテーは薬膳の香りがしっかり効いた力強い味わいで、体に染み渡るような深みが印象的。
さらに点心のレベルも高く、特に鶏の足の煮込みは複雑な旨みが重なり合う逸品でした。

食事とともに提供される中国茶も秀逸で、スタッフが丁寧に淹れてくれるのもこの店ならでは。

濃厚な料理の合間に口をリセットしてくれる名脇役です。ハジャイに根付く華僑文化の奥深さを感じられる一軒です。

>>イェンジットの詳細記事はこちら

店名イェンジット(ร้านอาหารเย็นจิตร)
営業時間06:00-13:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/Bu46EiVNBE9CuaXG7

開店するや客が殺到!ガイトートハジャイの人気屋台 KAITOD MEENA

ハジャイ名物「ガイトートハジャイ」は、揚げたエシャロットをたっぷりかけ、衣をほとんど付けない軽やかな仕上がりが特徴。

その本場でぜひ訪れたいのが、キムヨン市場にある人気屋台『KAITOD MEENA』です。

開店直後から人が集まるほどの人気ぶりで、以前は持ち帰り専門だったものの、現在は店の奥にイートインスペースも用意されています。

注文は鶏の部位を選ぶスタイルで、むね肉やもも肉、手羽、さらには鶏皮やうずらまで幅広く揃うのも魅力です。

今回は鶏むね肉を使った「カオモックガイトート(ข้าวหมกไก่ทอด)」を注文。

揚げたてのガイトートは、ひと口で肉汁があふれるジューシーさで、しっかりとした下味がついているためそのままでも十分に美味。

そこにスパイス香るカオモック(ビリヤニ風炊き込みご飯)を合わせることで、互いの旨みが引き立ち合う贅沢な一皿に仕上がります。

食べ進める手が止まらなくなる中毒性も、この店の魅力。ハジャイのガイトート文化の実力を体感できる、外せない一軒です。

>>KAITOD MEENAの詳細記事はこちら

店名KAITOD MEENA(ไก่ทอดหาดใหญ่มีนา)
営業時間09:00-17:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/zuFTzwHDanJn2k2BA

創業40年の名店バミークワントゥン ホントーン|出汁が決め手の広東バミー

ハジャイは華僑文化の影響を受け、街中に麺料理店があふれる“バミーの楽園”。

そんな激戦区で今回訪れたのが、自家製麺にこだわる老舗『バミー クワントゥン ホントーン ハジャイ(บะหมี่กวางตุ้งหงส์ทอง หาดใหญ่)』です。

創業40年、現在は三代目が暖簾を守る広東系バミーの専門店。

初訪問の店ではスープ有りと無しの両方を頼むのが私の流儀。まず「バミーナーム」は、ワンタンやムーデーンなど具だくさんの一杯。

スープは化調に頼らない出汁の深みが際立ち、思わず飲み進めてしまう完成度です。

合わせるのは珍しい平打ちの自家製麺で、しっかりとしたコシと風味が印象的。

一方の「バミーヘン」は、タレが絶妙に絡み、麺そのものの甘みをダイレクトに楽しめる仕上がり。

スープと麺、それぞれの完成度の高さをしっかり体感できる二杯でした。

ハジャイの麺文化のレベルの高さを実感させてくれる、バミー専門店です。

>>バミー クワントゥン ホントーン ハジャイの詳細記事はこちら

店名バミー クワントゥン ホントーン ハジャイ(บะหมี่กวางตุ้งหงส์ทอง หาดใหญ่)
営業時間08:30-18:30
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/8bgqRdFbCUATqUSv9

ハジャイで見つけた「パラパラ蟹チャーハン」の衝撃!

ハジャイで1週間・14店舗を巡る取材の中、リスト外ながら思わず足を止めたのが『Tumrub Suki Khao Pad Pu Hatyai』。

店内は地元客で満席に近く、観光客の姿はほぼなし。
この時点で「間違いない」と判断し、予定を変更して取材することにしました。

この店は有名店『Krua Pa-Yad』の姉妹店で、スキーとカオパットプーが看板メニュー。

清潔感のある店内にはエアコンも完備されており、快適に食事ができるのも嬉しいポイントです。

まずは「カオパットガンチアンプー(ข้าวผัดกรรเชียงปู)」を一口。
蟹の香りが一気に広がり、パラリと仕上がった米の食感も見事で、完成度の高さに思わず唸ります。

続いて「スキーへン タレー(สุกี้แห้ง ทะเล)」は、海老やイカがたっぷり入り、絶妙な火入れと味付けで素材の旨みをしっかり引き出した一皿。

カオパットが旨い店は炒め物全般が強い——その持論を裏付けるような実力派でした。

地元客に支持され続ける理由がよく分かる、ハジャイの隠れた名店です。

>>Tumrub Suki Khao Pad Pu Hatyaiの詳細記事はこちら

店名Tumrub Suki Khao Pad Pu Hatyai
営業時間10:00-14:00,16:00-21:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/B8ZhaiXSi3fetiZL9

醤油ベースの特製スープが旨すぎる!赤い車両の屋台カオトム

ハジャイを歩いていると、思いがけず“当たりの店”に出会うことがあります。

今回紹介する『カオトム ロットデーン ハジャイ(ข้าวต้มรถแดง-หาดใหญ่)』も、まさにそんな一軒。
赤い車両をそのまま店舗にしたユニークなスタイルで、路上に並べられた席は夜になると満席になる人気店です。

看板メニューはカオトム(タイ風雑炊)。今回はスープありとスープなしの2種類を注文しました。
スープありは珍しい醤油ベースで、一般的なあっさり系とは一線を画すコク深い味わい。

豚肉やルアットの旨みが溶け込み、ご飯との相性も抜群です。
途中で生卵を加えると、さらにまろやかさが増して味の変化も楽しめます。

一方の「カオトムヘン(ข้าวต้มแห้ง)」は、具材たっぷりの丼スタイル。

卓上の調味料で自分好みに仕上げ、最後に卵を崩して混ぜれば、一気に完成度の高い一皿へと変化します。

創業約40年、店主が一代で守り続けてきたこの味は、まさにハジャイならでは。
ローカルの熱気とともに味わいたい、記憶に残る一軒です。

>>カオトム ロットデーン ハジャイの詳細記事はこちら

店名カオトム ロットデーン ハジャイ(ข้าวต้มรถแดง-หาดใหญ่)
営業時間19:00-01:30
定休日日曜日
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/rdqH5YZwXNSc1n7g7

 ハジャイで創業60年の隠れたバクテー名店|ジェーイン バクテー

ハジャイでの店探しはGoogleマップやSNSが基本ですが、時には偶然の出会いが“当たり”を引き寄せます。

『ジェーイン バクテー(ร้านเจ๊ยิน บะกุ๊ดเต๋)』は、まさにそんな一軒。
目当ての店が臨時休業で途方に暮れる中、角地で見つけたバクテー屋でした。

レビューはほぼ皆無、メニューもバクテーと白飯のみという潔さ。
それでも地元客の姿に後押しされ入店すると、初老の女性店主が手際よく土鍋で調理してくれます。

運ばれてきた一杯は、グツグツと沸き立つ熱々の状態で提供され、香りからして只者ではありません。

ひと口すすれば、深いコクと広がる香りに驚かされる完成度。

近くの有名店にも引けを取らないどころか、それ以上と感じるほどの実力でした。
サイズ感もちょうどよく、ご飯とお茶がセットで付くのも嬉しいポイントです。

話を聞くと創業は約60年。
ネットの評価に頼らずとも、長年愛され続けてきた理由がこの一杯に凝縮されています。
ハジャイという街の底力を実感させてくれる、まさに“掘り出し物”の名店です。

>>ジェーイン バクテーの詳細記事はこちら

店名ジェーイン バクテー(ร้านเจ๊ยิน บะกุ๊ดเต๋)
営業時間05:00-13:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/37vAdyMf48MbeqZ47

ハジャイで出会った客家の一杯。苦瓜の肉詰めが豪快なクイッティアオ

華僑文化が色濃く残るハジャイでは、潮州系だけでなく客家系の店も点在しています。

今回訪れた『サーンユン クイッティアオケ サーカー1 ヌアトゥン(ส่างหยุ่นก๋วยเตี๋ยวแคะสาขา1-เนื้อตุ๋น)』は、そんな客家系のクイッティアオ店。店名の「ケ」は客家を意味し、独自のスタイルが楽しめる一軒です。

特徴は、手作りルークチンと苦瓜の肉詰め。
今回はスープ有りのセンレックと、スープ無しのバミーを注文しました。

スープ有りは澄んだスープに具材がたっぷり入り、中でも苦瓜の肉詰めは肉の旨みとほのかな苦味が重なり、この店ならではの味わい。
センレックのモチモチした食感も印象的です。

一方のバミーは幅広の平打ち麺で、まずはそのまま麺の風味を堪能。

オイルと塩味のバランスが良く、途中で酢やナンプラーを加えて味変を楽しめるのも魅力です。

創業63年、長年地元に愛されてきた理由がしっかりと伝わる一杯。
ハジャイの麺文化の奥深さを感じられる、貴重なお店です。

>>サーンユン クイッティアオケ サーカー1 ヌアトゥンの詳細記事はこちら

店名サーンユン クイッティアオケ サーカー1 ヌアトゥン(ส่างหยุ่นก๋วยเตี๋ยวแคะสาขา1-เนื้อตุ๋น)
営業時間06:00-17:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/wGyVGRcwXCFZiNa77

ハジャイという街が教えてくれた、食の奥深さ

こうして1週間で14店舗を巡ってみて、改めて感じたのは、ハジャイという街の“食の懐の深さ”でした。

ガイトートやバクテーといった王道はもちろん、点心、カノムジーン、カオトム、そしてバミーやクイッティアオに至るまで、その一皿一皿に異なる文化と歴史が息づいています。

マレー、ムスリム、華僑――それぞれのルーツが交差し、この街ならではの味を形作っているのです。

そして何より印象的だったのは、リストに載っていなかった店との出会い。
歩いているだけで“当たり”に出会えるこの街は、グルメ好きにとって間違いなく特別な場所でしょう。

まだ日本ではそこまで知られていないハジャイですが、「食」を目的に訪れる価値は十分すぎるほどあります。
むしろ、タイのローカルグルメを深く知りたいのであれば、これ以上ないフィールドかもしれません。

次にこの街を訪れるとき、またどんな一皿と出会えるのか。
そう思わせてくれる時点で、ハジャイはすでに“また来たい街”になっていました。

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西尾康晴(Yasuharu Nishio)の画像

西尾康晴(Yasuharu Nishio)2011年タイ移住/2017年4月タイ国内旅行会社TRIPULLを起業/バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」運営/2019年12月1日よりYouTubeチャンネルを開設/ YouTubeチャンネル Nishio Travel

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