タイ旅行で食べておきたいタイ料理25種を選びました!

タイ旅行で食べておきたいタイ料理25選 〜タイ初心者から上級者まで〜

タイ旅行を計画中の方は、ガイドブックやブログなどを見て、現地でいろんなタイ料理を食べるべくチェックに余念がないと思います。

そんな方々へ向け「さまざまなタイ料理」を集め、1つの記事にしました。
初めてタイへ訪れるような初心者篇に始まり、何度か来たことがある方向けの中級者篇、何度もタイへ来ている上級者へ向けた記事と、3つの構成にしています。

本記事で取り上げたタイ料理は全25種類!


それぞれがどういった料理なのかを説明し、気に入ったタイ料理があれば食べに行けるようにと代表的な店舗の情報も掲載しています。

タイ屋台での食事で気を付けてもらいたいことなどは、以下の記事で紹介しています。
こちらも併せてご覧ください。

Contents

【タイ初心者向け】タイ旅行で必食のタイ料理12選

まずはタイ初心者に向けたタイ料理をご紹介しましょう。
初めてのタイ旅行や。2、3回目といった方に向けて選んだタイ料理です。

タイ旅行で必食|カオマンガイ

カオマンガイは、タイのチキンライスとも呼ばれるタイ料理の一つです。しっとりと柔らかく茹でた鶏肉をご飯の上にのせた料理で、米は鶏肉の茹で汁を使って炊いています。

カオマンガイ
カオマンガイ

【特徴】

・鶏肉: しっとりと柔らかく茹でた鶏肉が特徴です。

・ご飯: 鶏肉の茹で汁で炊かれたご飯は、風味豊かで美味しいです。

・タレ: 甘辛いタレがかけられ、ナンプラーや豆板醤などが使われることが多いです。

・付け合わせ: パクチーやキュウリなどの野菜が添えられることが一般的です。

タイ旅行で必食|パッタイ

パッタイは、タイの代表的な炒め麺料理の一つで、甘辛いタマリンドソースとともに炒めた米麺が特徴です。

パッタイ
パッタイ

【特徴】

・米麺: パッタイには平たい米麺(ライスヌードル)が使われます。

・ソース: タマリンドペースト、ナンプラー、砂糖、酢などを混ぜた甘辛いソースが特徴です。

・具材: エビ、鶏肉、豆腐、卵、もやし、ニラ、ピーナッツなどが一般的な具材です。

・トッピング: 砕いたピーナッツ、ライム、唐辛子、パクチーなどがトッピングされます。

【歴史】

パッタイは、第二次世界大戦中にタイの首相であったプレーク・ピブーンソンクラームが、国民に米の消費を減らし、米粉を使った料理を推奨したことがきっかけで広まった料理です。

これにより、パッタイはタイの国民食として定着しました。

タイ旅行で必食|ガパオライス

ガパオライス(ガパオライス、タイ語: ข้าวกะเพรา)の「ガパオ」とは、タイ語でホーリーバジル(バジルの一種)を指し、「ライス」はご飯を意味します。
ガパオライスは、ホーリーバジルと一緒に炒めた肉(鶏肉、豚肉、牛肉、またはシーフード)を白ご飯の上に乗せた料理です。

ガパオライス
ガパオライス

【特徴】

風味豊かなバジル: ガパオライスの最大の特徴は、ホーリーバジルの独特な香りと風味です。このバジルは、料理に爽やかでスパイシーな香りを加えます。

スパイシーな味付け: タイ料理らしく、ガパオライスも辛味が強いことが多いです。唐辛子やニンニクがたっぷり使われ、ピリッとした辛さが特徴です。

目玉焼き: 多くの場合、ガパオライスには目玉焼きが添えられます。半熟の黄身が肉とご飯に絡み、まろやかな味わいを加えます。

【歴史と背景】

ガパオライスは、タイの家庭料理としても広く親しまれており、手軽に作れることから日常的に食べられています。また、タイの屋台やレストランでも定番メニューとして提供されており、観光客にも人気があります。

タイ旅行で必食|クイッティアオ

クイッティアオ(ก๋วยเตี๋ยว)は、タイの伝統的な米麺を使ったスープ料理で、タイのストリートフードとして人気が高いタイ料理です。

クイッティアオ
クイッティアオ

【特徴】

・米麺: クイッティアオには、平たいライスヌードルや細いライスヌードルが使われます。

・スープ: 鶏ガラや豚骨、魚介類をベースにしたスープが一般的です。スープの味は地域や店によって異なります。

・具材: 豚肉、鶏肉、エビ、魚団子、野菜(もやし、青菜など)、ハーブ(パクチー、バジルなど)が使われます。

・調味料: ナンプラー、酢、砂糖、唐辛子、ピーナッツなどがテーブルに置かれ、好みに応じて味を調整します。

【種類】

クイッティアオには多くのバリエーションがあり、以下はその一部です。

クイッティアオ・ナーム(ก๋วยเตี๋ยวน้ำ): スープ入りのクイッティアオ。鶏ガラや豚骨スープが一般的です。

クイッティアオ・ヘーン(ก๋วยเตี๋ยวแห้ง): スープなしの乾麺スタイル。具材と麺を混ぜて食べます。

クイッティアオ・トムヤム(ก๋วยเตี๋ยวต้มยำ): トムヤムスープをベースにした辛くて酸っぱいクイッティアオ。

クイッティアオ・ルア(ก๋วยเตี๋ยวเรือ): ボートヌードルとも呼ばれ、濃厚なスープと豚肉や牛肉が特徴です。

【歴史】

クイッティアオは中国からタイに伝わった料理で、タイの食文化に深く根付いています。
特に第二次世界大戦後、タイ政府が米の消費を促進するためにクイッティアオを推奨したことから、全国的に広まりました。

現在では、タイのどの地域でも見かけることができるポピュラーな料理です。

タイ旅行で必食|トムヤムクン

トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)は、タイ料理の中でも特に有名なスープ料理で、辛くて酸っぱい味が特徴です。

トムヤムクン
トムヤムクン

【特徴】

・味: トムヤムクンは、辛味、酸味、甘味、塩味が絶妙に調和したスープです。
レモングラス、カフィアライムの葉、ガランガル(タイ生姜)、唐辛子、タマリンド、ナンプラーなどのハーブや調味料が使われます。

・具材: 主な具材はエビ(クン)、マッシュルーム、トマト、玉ねぎ、パクチーなどです。エビの代わりに鶏肉や魚を使ったバリエーションもあります。

スープ: クリアスープとココナッツミルクを加えたクリーミースープの2種類があります。クリーミースープは「トムヤムクン・ナムコン」と呼ばれます。

【歴史】

トムヤムクンの起源は明確ではありませんが、タイの伝統的な家庭料理として長い歴史を持っています。
タイの気候に適したハーブやスパイスをふんだんに使った料理であり、タイの食文化を象徴するタイ料理です。

タイ旅行で必食|カオソーイ

カオソーイ(ข้าวซอย)は、タイ北部の伝統的なカレーラーメンで、特にチェンマイやチェンライなどの地域で人気があります。

カオソーイ
カオソーイ

【特徴】

・麺: カオソーイには、卵麺が使われます。茹でた麺と揚げた麺の両方が一緒に提供されることが多く、食感の違いを楽しむことができます。

・スープ: ココナッツミルクをベースにしたカレースープが特徴です。スープは濃厚でクリーミーであり、カレーのスパイスが効いています。

・具材: 主な具材は鶏肉や牛肉で、その他にピクルス、赤玉ねぎ、ライム、パクチーなどが添えられます。これらの具材は、スープの味を引き立てる役割を果たします。

・調味料: テーブルにはナンプラー、唐辛子、酢、砂糖などの調味料が置かれ、好みに応じて味を調整します。

【歴史】

カオソーイの起源は、タイ北部とミャンマー、中国南部の影響を受けた料理です。
特に中国のムスリム商人が持ち込んだ料理が元になっていると言われています。
カオソーイは、タイ北部の山岳地帯で広まり、現在ではタイ全土で人気のある料理となっています。

タイ旅行で必食|ソムタム

ソムタム(ส้มตำ)は、タイ料理の中でも特に人気のあるサラダで、青パパイヤを主な材料とした辛くて酸っぱい味が特徴です。
タイ旅行必食の一皿!

ソムタム
ソムタム

【特徴】

・主な材料: 青パパイヤ、トマト、インゲン、ピーナッツ、干しエビ、ライム、唐辛子、ニンニク、ナンプラー、パームシュガーなどが使われます。

・味: ソムタムは、辛味、酸味、甘味、塩味がバランスよく調和した味わいです。
特に唐辛子の辛さとライムの酸味が際立ちます。

・調理法: 材料をすり鉢で叩きながら混ぜ合わせることで、味がしっかりと染み込みます。
この調理法により、食材の風味が引き立ちます。

【歴史】

ソムタムの起源は、タイ東北部(イーサーン地方)とラオスにあります。
元々はラオスの伝統料理であり、タイ東北部に伝わり、現在ではタイ全土で広く食べられるようになりました。
特にバンコクなどの都市部でも人気が高く、多くのレストランや屋台で提供されています。

タイ旅行で必食|カオカームー

カオカームー(ข้าวขาหมู)は豚足を使った料理で、特に屋台や食堂でよく見かける一品で、タイ旅行者にも人気です。

カオカームー
カオカームー

【特徴】

・主な材料: 豚足(または豚のすね肉)、ご飯、煮卵、青菜(カイランなど)、漬物(パッカドーン)などが使われます。

・味: カオカームーは、醤油や五香粉、シナモン、スターアニスなどのスパイスを使って煮込まれた豚足が特徴です。
甘辛いタレがご飯に染み込み、濃厚な味わいが楽しめます。

・調理法: 豚足は長時間煮込まれ、柔らかくジューシーな食感になります。
煮卵や青菜も一緒に煮込まれ、全体的にバランスの取れた一皿となります。

【歴史】
カオカームーの起源は、中国料理に影響を受けたもので、特に中国南部の料理が元になっていると言われています。

タイに移住した中国人によって広まり、現在ではタイ全土で広く食べられるようになりました。
特にバンコクやチェンマイなどの都市部では、カオカームー専門の屋台や食堂が多く見られます。

タイ旅行で必食|チムチュム鍋

チムチュム鍋(จิ้มจุ่ม)は、タイの伝統的な鍋料理で、特にタイ東北部(イーサーン地方)で人気があります。
ちなみに私は、初タイ旅行でチムチュム鍋を食べて感動。
そこから好きなタイ料理になりました。

チムチュム鍋
チムチュム鍋

【特徴】

・主な材料: チムチュム鍋には、薄切りの肉(豚肉、牛肉、鶏肉など)、シーフード(エビ、イカなど)、野菜(キャベツ、ほうれん草、キノコなど)、春雨、豆腐などが使われます。
これらの材料をスープで煮込み、特製のタレにつけて食べます。

・味: スープは、レモングラス、カフィアライムの葉、ガランガル、唐辛子などのハーブやスパイスで風味付けされており、爽やかで香り高い味わいが特徴です。
タレは、ナンプラー、ライムジュース、唐辛子、ニンニク、砂糖などを混ぜ合わせたもので、辛味と酸味が効いています。

・調理法: チムチュム鍋は、テーブルの上で小さな土鍋を使って調理されます。
土鍋は炭火で加熱され、スープが沸騰したら、各自が好きな材料を入れて煮込みます。

【歴史】

チムチュム鍋の起源は、タイ東北部(イーサーン地方)です。
この地域は、ラオスとの国境に近く、ラオス料理の影響を受けています。

タイ旅行で必食|ぶっかけ飯(カオゲーン)

カオゲーン(ข้าวแกง)は、タイの伝統的な料理スタイルの一つで、店頭に並べられたたくさんのおかずから、いくつかを選ぶスタイルのタイ料理です。
タイ語がまったく話せないタイ旅行者でも、簡単に注文できるのが利点です。

ぶっかけ飯(カオゲーン)
ぶっかけ飯(カオゲーン)

【特徴】

・主な内容: カオゲーンは「カオ(ข้าว)」が「ご飯」、「ゲーン(แกง)」が「カレー」を意味し、ご飯とカレーを組み合わせた料理です。カレーだけでなく、様々な種類の煮込み料理や炒め物も含まれます。

・バリエーション: カオゲーンには多くのバリエーションがあり、グリーンカレー(ゲーンキアオワーン)、レッドカレー(ゲーンペット)、マッサマンカレー、パネンカレーなど、様々な種類のカレーが提供されます。また、カレー以外にも、炒め物や煮物、揚げ物などが一緒に提供されることが多いです。

・提供方法: カオゲーンは一般的に屋台や食堂で提供され、カウンターに並べられた複数の料理から好きなものを選び、ご飯と一緒に盛り付けてもらいます。
これにより、一度に複数の料理を楽しむことができます。

【歴史】
カオゲーンの起源は、タイの庶民的な食文化に根ざしています。
特に都市部や市場で働く人々にとって、手軽に栄養バランスの取れた食事を摂るための重要な食事スタイルとして発展しました。
屋台や食堂で提供されることが多く、忙しい日常の中で素早く食事を済ませることができる点が人気の理由です。

タイ旅行で必食|プーパッポンカリー

プーパッポンカリー
プーパッポンカリー

プーパッポンカリー(ปูผัดผงกะหรี่)は、カニを使ったカレー炒め料理です。
元首相の小泉さんが『ソンブーンレストラン』へ来店し、この料理を注文したことで知名度があがり、タイ旅行者に広まりました。

【特徴】

・主な材料: プーパッポンカリーの主な材料はカニ(プー)、カレー粉(ポンカリー)、卵、玉ねぎ、セロリ、ピーマン、ニンニク、唐辛子、ナンプラー、オイスターソース、ココナッツミルクなどです。
これらの材料を炒め合わせて作ります。

・味: この料理は、カレー粉のスパイシーさとココナッツミルクのまろやかさが絶妙に調和した味わいが特徴です。
卵が加わることで、全体的にクリーミーなテクスチャーが生まれます。

・見た目: 鮮やかな黄色が特徴的で、カニの赤と野菜の緑が彩りを添えます。
見た目にも美しい料理です。

【歴史】

プーパッポンカリーは、比較的新しいタイ料理の一つで、1970年代にバンコクの有名なシーフードレストラン「ソンブーン・シーフード」で初めて提供されたと言われています。
この料理はすぐに人気を博し、タイ国内外で広く知られるようになりました。

タイ旅行で必食|カオニャオマムアン

カオニャオマムアン(ข้าวเหนียวมะม่วง)は、タイの伝統的なデザートで、特に暑い季節に人気があります。

カオニャオマムアン
カオニャオマムアン

【特徴】

・主な材料: カオニャオマムアンは、もち米(カオニャオ)、熟したマンゴー(マムアン)、そしてココナッツミルクを主な材料としています。
もち米は甘く炊き上げられ、ココナッツミルクと砂糖で味付けされます。

・味: このデザートは、もち米のもちもちとした食感と、マンゴーの甘さ、そしてココナッツミルクのクリーミーさが絶妙に組み合わさった味わいが特徴です。
甘さとフルーティーな風味がバランスよく調和しています。

・見た目: 白いもち米と黄色いマンゴーのコントラストが美しく、見た目にも非常に魅力的です。
ココナッツミルクがかけられたもち米の上に、スライスされたマンゴーが添えられます。

【歴史】

カオニャオマムアンの起源は明確ではありませんが、タイの伝統的なデザートとして長い歴史を持っています。

特にタイの暑い気候に適したデザートとして、古くから親しまれてきました。マンゴーの収穫期である3月から5月にかけて特に人気が高まります。

【タイ中級者向け】タイ旅行で必食のタイ料理7選

こちらで紹介するのは、タイやバンコクへ何度か来たことがある、タイ旅行中級者向けに選びました。
食べたことがないタイ料理があれば、ぜひ挑んでみてください。

バンコク旅行で必食|ガイヤーン

ガイヤーン(ไก่ย่าง)は、タイの伝統的なグリルチキン料理で、特にタイの東北地方(イーサーン)で人気があります。

ガイヤーン
ガイヤーン

【特徴】

・主な材料: ガイヤーンの主な材料は鶏肉(通常は鶏のもも肉や手羽先)です。
鶏肉は、ナンプラー(魚醤)、コリアンダー、ニンニク、胡椒、砂糖、ライムジュースなどでマリネされます。

・味: この料理は、マリネによって鶏肉にしっかりと味が染み込み、グリルすることで香ばしい風味が引き立ちます。
ナンプラーの塩味とライムの酸味、砂糖の甘味がバランスよく調和しています。

・見た目: グリルされた鶏肉は、外側がカリッと香ばしく、中はジューシーで柔らかいのが特徴です。
焼き色が美しく、食欲をそそります。

【歴史】

ガイヤーンは、タイのイーサーン地方で古くから親しまれてきた料理です。
この地域は、ラオスとの国境に近く、ラオス料理の影響も受けています。
ガイヤーンは、イーサーン地方の伝統的な料理の一つとして、タイ全土に広まりました。

バンコク旅行で必食|カオモッガイ

カオモッガイ(ข้าวหมกไก่)は特にタイのムスリムコミュニティで人気があります。
この料理は、スパイスで味付けされた鶏肉と一緒に炊き込んだご飯で構成されています。

カオモッガイ
カオモッガイ

【特徴】

・主な材料: カオモッガイの主な材料は鶏肉とバスマティライス(またはジャスミンライス)です。
鶏肉は、ターメリック、クミン、コリアンダー、シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスでマリネされます。
ご飯も同様のスパイスで炊き込まれ、香り豊かに仕上がります。

・味: この料理は、スパイスの風味が豊かで、鶏肉の旨味とご飯の香ばしさが絶妙に調和しています。
スパイスの効いたご飯とジューシーな鶏肉が一体となり、深い味わいを楽しむことができます。

・見た目: 黄色く色づいたご飯と、スパイスでマリネされた鶏肉が特徴的です。
見た目にも鮮やかで食欲をそそります。

【歴史】

カオモッガイは、タイのムスリムコミュニティに由来する料理で、インドや中東のビリヤニに影響を受けています。
タイ南部やバンコクのムスリム地区で特に人気があり、タイ全土に広がっています。

バンコク旅行で必食|ムーガタ鍋

ムーガタ鍋(หมูกระทะ)は、バーベキューと鍋料理を組み合わせたユニークなスタイルの鍋料理です。

ムーガタ鍋
ムーガタ鍋

【特徴】

・調理器具: ムーガタ鍋専用の調理器具を使用。この鍋は中央がドーム状になっており、周囲にスープを入れる溝があります。
中央部分で肉や野菜を焼き、周囲の溝でスープを煮ることができます。

・主な材料: 豚肉(ムーガタの「ムー」はタイ語で豚肉を意味します)が主役ですが、鶏肉、牛肉、シーフード、野菜、麺類なども使用されます。
これらの材料は、テーブルで自分で焼いたり煮たりして食べます。

・味: 焼いた肉や野菜の旨味がスープに溶け込み、スープの味がどんどん深まります。
焼き肉の香ばしさと鍋の温かさが一度に楽しめるのが特徴です。

・見た目: 鍋の中央で焼かれる肉と、周囲で煮込まれるスープの対比が視覚的にも楽しめます。
色とりどりの食材が並び、食欲をそそります。

【歴史】

ムーガタ鍋の起源は明確ではありませんが、タイのストリートフード文化の中で発展してきたと考えられています。
特にバンコクやチェンマイなどの都市部で人気が高まり、現在ではタイ全土で楽しまれています。

バンコク旅行で必食|ラートナー

ラートナー(ราดหน้าa)は、炒めた麺にとろみのあるグレービーソースをかけたもので、具材としては豚肉、鶏肉、シーフード、野菜などが使われます。

タイ旅行で食べておきたいラートナー
ラートナー

【特徴】

・主な材料: ラートナーの主な材料は、広幅の米麺(センヤイ)や細麺(センミー)、または揚げた卵麺(バミー)です。
具材としては、豚肉、鶏肉、エビ、イカなどのシーフード、そしてカイラン菜(中国野菜)やブロッコリーなどの野菜が使われます。

・味: グレービーソースは、鶏ガラスープや豚骨スープをベースに、オイスターソース、醤油、砂糖、コーンスターチなどでとろみをつけたものです。
このソースが麺と具材に絡み、深い味わいを生み出します。

・見た目: 麺の上にとろみのあるソースがかかり、具材がたっぷりと乗った見た目が特徴的です。色とりどりの野菜や肉が視覚的にも楽しめます。

【歴史】

ラートナーは、中国料理の影響を受けてタイで発展した料理です。
特に広東料理の「ホーファン」(炒めた米麺)に似ており、タイ風にアレンジされたものと考えられています。
タイのストリートフードとして広まり、現在では多くのレストランや屋台で提供されています。

バンコク旅行で必食|ガオラオ

ガオラオ(เกาเหลา)は、タイの伝統的なスープ料理で、米麺を使わずに具材とスープだけで提供されるのが特徴です。

タイ旅行で食べておきたいガオラオ
ガオラオ

【特徴】

・主な材料: ガオラオの主な材料は、豚肉、牛肉、鶏肉、魚の団子、レバー、内臓などの肉類と、もやし、カイラン菜、キャベツなどの野菜です。
これらの具材がたっぷりと入ったスープが特徴です。

・味: スープは、鶏ガラスープや豚骨スープをベースに、ナンプラー(魚醤)、醤油、砂糖、胡椒などで味付けされます。
スープの味は深く、具材の旨味が溶け込んでいます。

・見た目: 具材がたっぷりと入ったスープが特徴で、色とりどりの野菜や肉が視覚的にも楽しめます。
スープの透明感と具材のコントラストが美しいです。

【歴史】

ガオラオは、タイの伝統的なスープ料理として長い歴史を持っています。
特に中国料理の影響を受けて発展したと考えられており、タイのストリートフード文化の中で広まりました。
現在では、タイ全土で楽しまれている料理の一つです。

バンコク旅行で必食|ジョーク

ジョーク(โจ๊ก)は、タイの伝統的な朝食料理で、特に寒い季節や体調が優れない時に食べられることが多いお粥(コンジー)です。

タイ旅行で食べておきたいジョーク
ジョーク

【特徴】

・主な材料: ジョークの主な材料は、米、鶏肉や豚肉、卵、そして生姜やネギなどの薬味です。
米は水分を多く含んで柔らかく煮込まれ、クリーミーなテクスチャーになります。

・味: 味付けはシンプルで、鶏ガラスープや豚骨スープをベースに塩やナンプラー(魚醤)で調整されます。
トッピングとして、揚げたガーリック、生姜、ネギ、パクチー、そして時には揚げパン(パートンコー)が添えられます。

・見た目: 白くクリーミーなお粥の上に、色とりどりのトッピングが乗せられ、見た目にも食欲をそそります。
卵が半熟の状態で乗せられることが多く、混ぜるとさらにクリーミーになります。

【歴史】

ジョークは、中国の影響を受けてタイに伝わった料理です。
特に広東料理の「粥」(ジョウ)に由来しており、タイ風にアレンジされて発展しました。タ
イでは朝食として広く親しまれており、屋台やレストランで手軽に楽しむことができます。

バンコク旅行で必食|ムーグローブ

ムーグローブ(หมูกรอบ)はカリカリに揚げた豚肉のことを指します。
この料理は、タイ料理の中でも特に人気があり、さまざまな料理のトッピングやメインディッシュとして楽しまれています。

タイ旅行で食べておきたいムーグローブ
ムーグローブ

【特徴】

・主な材料: ムーグローブの主な材料は豚バラ肉です。
豚バラ肉は脂肪が多く、揚げることで外はカリカリ、中はジューシーな食感になります。

・調理法: 豚バラ肉はまず茹でてから、皮をカリカリにするために乾燥させ、その後揚げます。
このプロセスにより、外側が非常にカリカリとした食感になります。

味: ムーグローブは、塩味が効いており、豚肉の旨味が凝縮されています。
揚げることで香ばしさが増し、食欲をそそる香りが特徴です。

・見た目: カリカリに揚がった豚肉は、黄金色に輝き、見た目にも非常に美味しそうです。
薄くスライスされて提供されることが多いです。

【歴史】

ムーグローブは、タイの伝統的な料理であり、中国料理の影響を受けて発展しました。
特に広東料理の「焼肉」(シウヨウ)に似ており、タイ風にアレンジされています。

【タイ上級者向け】タイ旅行で必食のタイ料理6選

最後に紹介するのは、タイに何十回と来ているツワモノ向けです。
ここで取り上げたタイ料理をすべて食べたことある方は、立派なタイ上級者です!

バンコク旅行で必食|カオナーペット

カオナーペット(ข้าวหน้าเป็ด)は、タイの伝統的な料理で、ローストダック(ペットヤーン、เป็ดย่าง)を乗せたご飯のことを指します。
この料理は、タイの中華系コミュニティから影響を受けており、特にバンコクなどの都市部で人気があります。

タイ旅行で食べておきたいカオナーペット
カオナーペット

【特徴】

・主な材料: カオナーペットの主な材料はローストダックとご飯です。
ローストダックは、香辛料やハーブでマリネされ、じっくりと焼き上げられます。

・味: ローストダックは、外はカリカリ、中はジューシーで、独特の香ばしい風味があります。
ご飯には、ダックの肉汁や特製ソースがかけられ、さらに風味が増します。

・見た目: カオナーペットは、ローストダックのスライスがご飯の上に美しく並べられ、緑の野菜や香草が添えられることが多いです。
見た目にも非常に食欲をそそります。

【歴史】

カオナーペットは、タイの中華系移民によってもたらされた料理で、特に広東料理の影響を受けています。
タイにおける中華料理の一部として発展し、タイ風にアレンジされて現在の形になりました。

バンコク旅行で必食|カオクルックガピ

カオクルックガピ(ข้าวคลุกกะปิ)は、オキアミの発酵ペースト(ガピ、กะปิ)で炒めたご飯を中心に、さまざまな具材を添えた一品です。

タイ旅行で食べておきたいカオクルックガピ
カオクルックガピ

【特徴】

・主な材料: カオクルックガピの主な材料は、発酵エビペースト(ガピ)を混ぜたご飯です。
これに加えて、豚肉や鶏肉の甘辛炒め、卵焼き、青いマンゴー、赤玉ねぎ、きゅうり、唐辛子、ライムなどが添えられます。

・味: ガピの独特の風味と塩味がご飯にしっかりと染み込み、甘辛い肉や新鮮な野菜、酸味のあるマンゴーが絶妙なバランスを生み出します。
全体的に複雑で豊かな味わいが特徴です。

・見た目: カオクルックガピは、色とりどりの具材が美しく盛り付けられ、見た目にも非常に華やかです。
各具材が別々に配置されているため、自分で混ぜながら食べる楽しさもあります。

【歴史】

カオクルックガピは、タイの伝統的な家庭料理として長い歴史を持っています。
発酵エビペースト(ガピ)は、タイ料理において重要な調味料であり、その風味を活かした料理として発展してきました。

バンコク旅行で必食|パッキーマオ

パッキーマオ(ผัดขี้เมา)は、タイのスパイシーな炒め麺料理で、「酔っ払いの麺」とも呼ばれます。
この料理は、強い辛味と香りが特徴で、特にビールやアルコールと一緒に楽しむのに適しています。

タイ旅行で食べておきたいパッキーマオ
パッキーマオ

【特徴】

・主な材料: パッキーマオの主な材料は、幅広の米麺(センヤイ、เส้นใหญ่)や細い米麺(センレック、เส้นเล็ก)、インスタント麺のママー(เส้นมาม่า)鶏肉、豚肉、牛肉、シーフードなどのタンパク質、そしてバジル、唐辛子、ニンニク、野菜(ピーマン、玉ねぎ、トマトなど)です。

・味: 非常にスパイシーで、バジルの香りが強く、ニンニクと唐辛子の風味が効いています。
辛味と香りが食欲をそそり、アルコールとの相性が抜群です。

・見た目: 色とりどりの野菜と肉が麺と一緒に炒められ、鮮やかな見た目が特徴です。
バジルの緑と唐辛子の赤が特に目を引きます。

【歴史】

パッキーマオの名前の由来には諸説ありますが、一般的には「酔っ払いの麺」という意味で、酔っ払った状態で食べると美味しい、または酔っ払った人が作った料理という説があります。

バンコク旅行で必食|ホイトート

ホイトート(หอยทอด)は、ムール貝に似たホイメンプー(หอยแมลงภู่)を使ったオムレツのような一品です。
この料理は、タイのストリートフードとして非常に人気があり、カリッとした食感とジューシーな牡蠣の風味が特徴です。

タイ旅行で食べておきたいホイトート
ホイトート

【特徴】

・主な材料: ホイトートの主な材料は、ホイメンプー、卵、小麦粉やタピオカ粉、もやし、ネギ、ニンニク、唐辛子などです。これらの材料を混ぜ合わせてフライパンで焼き上げます。

・味: 外側はカリッとした食感で、中はふんわりとした卵とジューシーな牡蠣が楽しめます。
タレとして、甘辛いチリソースやナンプラーをかけて食べることが多いです。

・見た目: 黄金色に焼き上げられたオムレツのような見た目で、もやしやネギが添えられ、彩りも鮮やかです。

【歴史】

ホイトートは、中国のオムレツ料理「オアチェン(蚵仔煎)」がタイに伝わり、現地の食材や調理法と融合して発展した料理です。
タイのストリートフードとして広まり、多くの人々に愛されるようになりました。

バンコク旅行で必食|ゲーンハンレー

ゲーンハンレー(แกงฮังเล)は、タイ北部の伝統的なカレー料理で、特にチェンマイやその周辺地域で人気があります。
この料理は、ミャンマー(ビルマ)やラオスの影響を受けており、独特の風味と深い味わいが特徴です。

ゲーンハンレー
ゲーンハンレー

【特徴】

・主な材料: ゲーンハンレーの主な材料は、豚肉(特に豚バラ肉)、タマリンドペースト、ニンニク、ショウガ、ターメリック、ガランガル、レモングラス、唐辛子、ピーナッツ、そして特製のカレーペーストです。
これらの材料を煮込んで作ります。

・味: 甘味、酸味、辛味がバランスよく調和した深い味わいが特徴です。
タマリンドの酸味とショウガの辛味が効いており、豚肉の旨味がしっかりと感じられます。

・見た目: 濃い茶色のカレーで、豚肉が柔らかく煮込まれており、ピーナッツやショウガのスライスが見られます。

【歴史】

ゲーンハンレーは、タイ北部のランナー王国時代にミャンマーから伝わった料理とされています。
ミャンマーのカレー料理「ヒンレー(Hinlay)」がタイ北部に伝わり、現地の食材や調理法と融合して発展しました。
タイ北部の伝統的な行事や祭りの際に提供されることが多く、地域の文化に深く根付いています。

バンコク旅行で必食|クアクリンムー

クアクリンムー(คั่วกลิ้งหมู)は、タイ南部の伝統的な料理で、特に辛さが特徴の一品です。
この料理は、豚肉を使ったドライカレーの一種で、香り高いスパイスとハーブがふんだんに使われています。

クアクリンムー
クアクリンムー

【特徴】

・主な材料: クアクリンムーの主な材料は、豚肉(通常は挽き肉)、カレーペースト(レモングラス、ガランガル、ターメリック、唐辛子、ニンニク、シャロットなどを含む)、コブミカンの葉、そしてナンプラーや砂糖などの調味料です。

・味: 非常に辛く、香り高いスパイスの風味が特徴です。
レモングラスやコブミカンの葉が爽やかな香りを加え、豚肉の旨味とスパイスの辛さが絶妙に調和しています。

・見た目: ドライカレーのような見た目で、豚肉が細かく炒められ、スパイスとハーブが絡み合っています。鮮やかな黄色や赤色が特徴的です。

【歴史】

クアクリンムーは、タイ南部の伝統的な家庭料理として長い歴史を持っています。
南部の気候や地理的条件に適したスパイスやハーブが豊富に使われており、地域の食文化を反映しています。
特に辛さが強調される料理であり、南部の人々の好みに合わせて発展してきました。

タイ旅行でバンコクに来たらタイ料理を満喫してください!

本記事では25のタイ料理を、タイ初心者から上級者向けにお届けいたしました。
もちろんタイ料理はこれだけではなく、数百という料理があります。
さまざまなタイ料理を知るにつえ、その魅力に深くハマり、抜け出せなくなったのが何を隠そう本記事を執筆している私です。

「タイ料理」とひとくちにいっても、タイ中部やタイ東北地方、タイ南部、タイ北部など、各地によって使う素材、調味料も異なり、それぞれの個性を表しています。

タイ旅行へ初めて来る方も、何度も訪タイしている方も、タイ料理の魅力に触れていただき、もっと体を好きになってもらいたい。
そんな想いでこの記事を執筆しました。

私はローカルタイ料理店に特化した「激旨!タイ食堂」というブログを運営しています。
本記事で紹介した店舗のほか、バンコクを始め各地方の屋台や食堂なども紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてください。

https://gekiuma.net

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西尾康晴(Yasuharu Nishio)2011年タイ移住/2017年4月タイ国内旅行会社TRIPULLを起業/バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」運営/2019年12月1日よりYouTubeチャンネルを開設/ YouTubeチャンネル Nishio Travel

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