アユタヤ歴史公園を代表する遺跡のひとつが、ワット・マハタート(ワット・プラ・マハタート/Wat Mahathat)です。
境内で特に有名なのが、長い年月をかけて菩提樹の根に包み込まれた仏頭です。アユタヤを象徴する光景として、観光パンフレットやガイドブックなどでも広く紹介されています。
ワット・マハタートには、仏頭以外にも崩れた仏塔や首のない仏像など、1767年のアユタヤ王朝陥落による破壊の痕跡が残されています。
この記事では、ワット・マハタートの歴史、菩提樹に包まれた仏頭を見学するときのマナー、境内の見どころ、入場料、営業時間、バンコクからの行き方を紹介します。
Contents
ワット・マハタートの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ワット・マハタート |
| 別表記 | ワット・プラ・マハタート |
| 英語表記 | Wat Mahathat |
| タイ語表記 | วัดมหาธาตุ |
| 所在地 | アユタヤ歴史公園内 |
| 営業時間 | 8:30~18:00 |
| 入場料 | 外国人50THB |
| 見学時間 | 約30分~1時間 |
| 主な見どころ | 菩提樹に包まれた仏頭、仏塔、仏像群 |
| 服装 | 肩や膝が大きく露出する服装は避ける |
| バンコクからの距離 | 約80km |
※営業時間や入場料は変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
※営業時間や入場料は変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
ワット・マハタートの歴史
ワット・マハタートは、アユタヤ王朝初期の14世紀後半に建立されたと考えられている寺院です。
「マハタート」には「偉大な聖遺物」という意味があり、かつては仏舎利を祀るアユタヤ王朝の重要な王室寺院でした。王室の宗教儀式などが行われ、アユタヤにおける仏教の中心的な役割を担っていたとされています。

境内の中心にはクメール様式の大きな仏塔が建ち、その周囲に複数の仏塔や礼拝堂、仏像が配置されていました。
しかし、1767年にアユタヤ王朝がビルマ軍の侵攻によって滅亡した際、寺院も大きな被害を受けました。現在の境内には、崩れた仏塔や首を失った仏像などが残り、当時の破壊の痕跡を今に伝えています。
ワット・マハタートを含むアユタヤ歴史公園は、1991年に「古都アユタヤ」としてユネスコ世界遺産に登録されました。
菩提樹の根に包まれた仏頭
ワット・マハタートで最も有名な見どころが、菩提樹の根に包まれた仏頭です。
仏頭が現在の場所に置かれた経緯は明確になっていません。
1767年のアユタヤ陥落時に破壊された仏像の頭部が地面に残り、その周囲を長い年月をかけて木の根が覆ったと考えられています。
根が仏頭を持ち上げるように成長した姿は、アユタヤを象徴する光景として世界的に知られています。

仏頭を撮影するときのマナー
タイでは、仏像や仏頭は信仰の対象です。記念撮影をするときは、立ったまま仏頭を見下ろす姿勢を避け、しゃがんで自分の頭が仏頭より低くなるようにしてください。
見学時は、次の点にも注意しましょう。
- 仏頭や木の根に触れない
- 仏頭に背を向けたまま立って撮影しない
- 木の根や遺跡に登らない
- 大声を出したり、ふざけたポーズを取ったりしない
- 周囲の見学者が撮影しているときは順番を守る
仏頭の前には係員がいる場合があります。現地の案内や指示に従って見学してください。
ワット・マハタート境内の見どころ
ワット・マハタートには、菩提樹に包まれた仏頭以外にも、アユタヤ王朝時代の姿を伝える遺構が数多く残されています。
境内は広いため、30分から1時間ほどかけて見学するのがおすすめです。
中央祠堂の跡
かつて境内の中心には、クメール様式の大きな主塔が建っていました。
主塔は長い年月の間に崩壊し、現在は基壇や周囲の遺構が残っています。完全な姿を見ることはできませんが、現存する建物の配置から、王朝時代に重要な寺院だったことが分かります。
境内に残る仏塔群
境内には、形や大きさの異なる仏塔が点在しています。
保存状態はそれぞれ異なり、傾いた仏塔や一部が崩れたものもあります。赤茶色のレンガで築かれた遺構が並ぶ景観は、アユタヤ歴史公園らしい見どころのひとつです。
遺跡の保護と安全のため、仏塔や基壇には登らず、定められた通路から見学してください。
首のない仏像
ワット・マハタートの境内では、頭部を失った仏像を数多く見ることができます。
これらは、1767年のアユタヤ陥落時に寺院が破壊された歴史を伝える遺構です。現在も修復しすぎることなく保存され、かつての繁栄と戦争による被害の両方を伝えています。


レンガ造りの礼拝堂跡
柱や壁の一部が残る礼拝堂跡からは、当時の建物の規模や配置を確認できます。
屋根は失われていますが、整然と並ぶ柱や仏像の台座などをたどると、寺院として使われていた時代の姿を想像できます。
ワット・マハタート見学時の注意点
- 仏像、仏塔、木の根などに触れない
- 遺跡や基壇の上に登らない
- 仏像に足の裏を向けない
- 肩や膝が大きく露出する服装を避ける
- 帽子、飲料水、日焼け止めを用意する
- 雨季は傘や雨具を用意する
境内には日陰が少ない場所もあります。日差しが比較的弱い午前中に訪れると、歩いて見学しやすくなります。
バンコクからワット・マハタートへの行き方
ワット・マハタートは、バンコクから北へ約80km離れたアユタヤ歴史公園内にあります。
バンコクからアユタヤまでの主な移動方法は、タイ国鉄、乗り合いバン、タクシー・貸切チャーターの3つです。
| 移動方法 | 所要時間の目安 | アユタヤ到着後 |
|---|---|---|
| タイ国鉄 | 約50分~2時間 | トゥクトゥクなどへ乗り換え |
| 乗り合いバン | 約1時間30分~2時間 | トゥクトゥクなどへ乗り換え |
| タクシー・ 貸切チャーター | 約1時間30分~2時間 | 同じ車で遺跡を巡回可能 |
※所要時間は、出発場所、列車の種類、道路状況などによって変わります。
※所要時間は、出発場所、列車の種類、道路状況などによって変わります。
電車や乗り合いバンの乗り場、料金、時刻表については、バンコクからアユタヤへの行き方で詳しく解説しています。
アユタヤ駅からワット・マハタートへ
アユタヤ駅とワット・マハタートがある主要遺跡エリアは離れています。列車を利用する場合は、駅からトゥクトゥク、レンタサイクル、レンタルバイクなどで移動します。
ワット・マハタート以外の遺跡も巡る場合は、トゥクトゥクを時間単位でチャーターする方法があります。乗車前に、料金、利用時間、訪問する遺跡を確認しておきましょう。
貸切チャーターでワット・マハタートへ
バンコク市内のホテルから直接移動し、ワット・マハタート以外の遺跡も効率よく巡りたい方には、貸切チャーターが便利です。
TRIPULLのアユタヤ往復チャーターでは、ワット・マハタートを含む希望の観光地を選び、同じ車で巡ることができます。観光中はドライバーが車両とともに待機するため、遺跡ごとに移動手段を探す必要がありません。
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ワット・マハタートに関するよくある質問
本記事で紹介しているアユタヤの遺跡は、一般的に「ワット・マハタート」と呼ばれています。日本語の観光情報では「ワット・プラマハタート」などと表記される場合もあります。
地図で検索するときは、英語表記の「Wat Mahathat, Ayutthaya」を使用すると見つけやすくなります。
外国人の入場料は50THBが目安です。入場料は変更される場合があるため、訪問当日に入口のチケット売り場でご確認ください。
営業時間は8:30~18:00が目安です。時期や管理上の都合などによって変更される場合があるため、余裕を持って訪問してください。
菩提樹に包まれた仏頭を中心に見学する場合は約30分、仏塔や礼拝堂跡など境内全体をゆっくり巡る場合は約1時間が目安です。
撮影できます。ただし、タイでは仏像や仏頭は信仰の対象です。撮影するときは立ったまま見下ろさず、しゃがんで自分の頭が仏頭より低くなるようにしてください。
仏頭や木の根に触れたり、仏頭に背を向けたまま立って撮影したりすることも避けましょう。
遺跡であっても仏教寺院のため、肩や膝が大きく露出する服装は避けましょう。境内を歩くため、歩きやすい靴がおすすめです。
日陰が少ない場所もあるので、帽子、日焼け止め、飲料水も用意すると安心です。
徒歩で向かうこともできますが、アユタヤ駅と主要遺跡エリアは離れています。暑い時間帯や複数の遺跡を巡る場合は、トゥクトゥク、レンタサイクル、レンタルバイクなどの利用が便利です。
近くにはワット・ラーチャブラナがあり、ワット・マハタートと組み合わせて見学できます。ワット・プラシーサンペット、ウィハーン・プラモンコンボピットなども主要遺跡エリアにあります。
まとめ|ワット・マハタートはアユタヤを代表する遺跡
ワット・マハタートは、菩提樹の根に包まれた仏頭で知られる、アユタヤ歴史公園を代表する遺跡です。
境内には仏頭だけでなく、崩れた仏塔、首のない仏像、礼拝堂跡などが残り、アユタヤ王朝の繁栄と1767年の陥落による破壊の歴史を伝えています。
仏頭を撮影するときは、自分の頭を仏頭より低くするなど、信仰の対象に敬意を払って見学しましょう。
バンコクからの交通手段を詳しく知りたい方は、バンコクからアユタヤへの行き方をご覧ください。
複数の遺跡を専用車で効率よく巡りたい方は、バンコク発アユタヤ5か所|往復チャータータクシーを利用できます。















