3部屋しかないバンコク旧市街地の宿「1905 Heritage Corner」

3部屋しかないバンコク旧市街地の宿「1905 Heritage Corner」

バンコクでいう旧市街地とは、正式名称「コ・ラタナコーシン(ラタナコーシン島)」と呼ばれ、チャオプラヤー川とローブクルン堀で囲まれた地区のことを指します。
古くからの町並みが残り、王宮やワット・ポー、サオチンチャーといった観光名所が数ある場所でもあるだけに、散策していて飽きないエリアです。

しかもこの辺りは老舗の食堂も多く、旨い店が点在。グルメも楽しめ、私が個人的に好きな場所でもあります。

このエリアで以前から気になっていた宿が『1905  Heritage Corner』でした。

オーナーのこだわりが散りばめられた「1905  Heritage Corner」

サオチンチャーから徒歩数分の場所にある「1905  Heritage Corner」

サオチンチャーから歩いて数分ほどで、屋台が並ぶタナオ通りからも近く好立地。
木造の外観は渋く、旧市街地ならではの味のある宿です。
宿名のとおり100年以上前の家屋を改装しているだけに、部屋数はたった3部屋しかありません。
それだけに通常は予約を取ることが難しいのですが、コロナで宿泊客が少なくなっている今の時期、平日ならば予約が取りやすくなっていました。

「部屋に設置されている洗面台やトイレなどは、イギリスから取り寄せたものを使っています。またクローゼットで使用されている木材はミャンマーから取り寄せました」

笑顔で僕に説明をしてくれたのは、宿の女性スタッフ。
随所に散りばめられオーナーのこだわりと、長い年月を重ねた家屋が持つ味わいとが重なり、独自の世界観を醸し出しています。

3部屋のうち1部屋は1階で、2部屋は2階にあり、僕は宿泊したのは、2階にある1番の部屋です。
5つ星ホテルのような豪華な家具や、煌びやかな装飾品など一つもありません。
この部屋にあるのは、木造ならではの温かみと、心を穏やかにしてくれる独特の雰囲気です。

食事メニューも豊富で朝夕ともに対応

『1905  Heritage Corner』にはシェフが常駐。さまざまなタイ料理を揃えています。
逗留した日の夜、私は宿の料理をいただくことにしました。
選んだのは3品。「カノムジーンナムニャオ」「グリーンカレー」、そしてパイナップルを使った「カオパット サパロット」です。
カノムジーンナムニャオとは北タイの麺料理で、スープには豚ひき肉やトマトを入れて辛めに仕上げ、麺は米麺を使用しています。
辛さはほどよくピリッとする程度。付け合わせの野菜類が多いのが特徴です。
グリーンカレーは独自のペーストを使っているようで格別の出来栄え。辛さもほどよく逸品と表現したい一皿です。
そして3品目はパイナップルを器として提供されるカオパットサパロット。ほんのりとした酸味が広がった炒飯は、他料理にも合うのでおすすめです。

『1905  Heritage Corner』は朝食メニューも用意しています。
私は翌朝、鉄鍋に目玉焼きなどを入れた「カイガタ」を注文。パンや数種のフルーツ、コーヒーなども添えられ、贅沢な朝を堪能しました。

カノムジーンナムニャオ

グリーンカレー(ゲーンキアオワーン)

カオパットサパロット

朝食でいただいたカイガタ

バンコク旧市街地に溶け込むように佇む宿

『1905  Heritage Corner』旧市街地の中でもやや中心地よりに立地しているので、各所へ巡りたい方なら都合いいでしょう。『サオチンチャー』を始め、名刹『ワットスタット』、少し足を伸ばせば黄金の丘と呼ばれる『ワットサケット』など、徒歩数分で行ける範囲です。
旧市街の街並みに溶け込むように佇む、歴史ある建造物の『1905  Heritage Corner』。
ゆったりと落ち着いた旅を楽しむことができる宿です。

 

<Agodaで『1905  Heritage Corner』を予約>

https://www.agoda.com/partners/partnersearch.aspx?pcs=1&cid=1791584&hid=3364515

 

この記事のライターもっと見る

西尾康晴(Yasuharu Nishio)の画像

西尾康晴(Yasuharu Nishio)2011年タイ移住/2017年4月タイ国内旅行会社TRIPULLを起業/バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」運営/2019年12月1日よりYouTubeチャンネルを開設/ YouTubeチャンネル Nishio Travel

関連記事