菩提樹の根に絡みついた石仏の頭|ワット・プラマハタート

アユタヤ遺跡|ワット・プラマハタート

アユタヤの歴史的な街を訪れるなら、必見のスポットの一つが「ワット・プラマハタート(Wat Phra Mahathat)」です。
この寺院はアユタヤを象徴する場所のひとつであり、その歴史的背景と独特の雰囲気が訪れる人々を惹きつけます。

ワット・プラマハタートの歴史

ワット・プラマハタートは、14世紀後半に建立されたとされ、アユタヤ王朝時代の重要な宗教施設の一つでした。

寺院の名前は「大聖なる仏塔」という意味を持ち、当時の仏教の中心地であったことが伺えます。
アユタヤ王朝が繁栄を迎えた時代には、多くの仏教行事や儀式がここで行われ、王室とも深い関わりがありました。

しかし、1767年にビルマ軍(現在のミャンマー)による侵攻でアユタヤが陥落した際、ワット・プラマハタートも大きな被害を受け、現在はその壮大な遺跡が残るのみです。
それでも、寺院のかつての栄華を偲ばせる遺構が、訪れる人々の心を打つのです。

石仏の頭が絡みつく菩提樹

ワット・プラマハタートで最も有名なのが、菩提樹の根に絡みついた石仏の頭です。
この象徴的な光景は、タイの観光パンフレットやポストカードでも頻繁に見られるため、多くの方が目にしたことがあるかもしれません。

この石仏の頭は、アユタヤが侵攻された際に破壊された仏像の一部で、長い年月をかけて菩提樹の根がその周りを覆い、現在の姿になったとされています。
自然と人間の営みが織りなすこの不思議な光景は、アユタヤの歴史と共に生き続ける遺産です。

ワット・プラマハタート内の見どころ

ワット・プラマハタート内には、石仏の頭以外にも見どころがたくさんあります。
広大な敷地内には、多くの仏塔や仏像が点在しており、その中には崩れたものも多いですが、それがかえって歴史の重みを感じさせます。
特に、中央の大きな仏塔(プラーン)は寺院の象徴であり、その迫力ある姿は写真撮影にも最適です。

なお、外国人がワット・プラマハタートを参拝する際は、入場料として50THBを支払う必要があります。

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西尾康晴(Yasuharu Nishio)の画像

西尾康晴(Yasuharu Nishio)2011年タイ移住/2017年4月タイ国内旅行会社TRIPULLを起業/バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」運営/2019年12月1日よりYouTubeチャンネルを開設/ YouTubeチャンネル Nishio Travel

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