「旅をしながらポーカーで生計を立てています」
バンコクで開かれたとある酒宴の席で、小田遼太郎氏が発した自己紹介の一部である。この言葉を聞いた参加者たちはざわめき、全員の視線が彼に集中した。
小田氏は世界各国を廻りながらカジノでポーカーをプレイし、日銭を稼ぐ生活を送っていると話す。
カジノといえば数年前、106億円をカジノに投じた大王製紙の前会長、井川意高氏を思い出した。彼は106億円すべてをカジノで溶かし、特別背任罪で懲役を食らった男である。カジノに没頭すると井川氏のようにどんどんと負けが込み、抜け出せないイメージを持つ人もいるだろうが、小田氏はポーカーだけをやり続けてさえいれば、巨額ではなくとも世界を旅する程度なら稼ぐことができているという。
私が彼に出会ったのは酒宴の席。
酔いが回れば、私だけにポーカー必勝術をこっそり教えてもらえるんじゃなかろうか。そんな浅ましい思いが胸によぎったが、ポーカーのルールすら知らない私が、話を聞いただけで簡単に勝てるはずがないのは明白。しかし、彼から話を聞いていると勝てる方法はあるらしい。
非常に興味深い。
今回小田氏には、彼の半生に始まりカジノを始めたきっかけ、またカジノでの旅についてを執筆してもらった。
14ヵ国のカジノに行き、11ヵ国でポーカーをプレイ
はじめまして。小田遼太郎です。現在28歳。Webの収益やポーカーの収益、それから帰国時にはホテルや旅館にて住み込みで働きつつ旅を続けています。
この記事では僕の生い立ちや、なぜポーカーを始めたのか?など僕がいったいどんな人間なのか?ということについてまとめました。
まずはざっくりと、僕がこれまで歩んできた人生を紹介します。
・1990年 香川県生まれ。幼稚園に入園すると同時に神奈川県横浜市に引っ越し、その後は大学入学まで横浜で過ごす。
・高校2年生の時に学校のプログラムにて初海外でケニアへ行く。
・高校卒業後に一年間の浪人生活を経て、2009年に北海道の大学に入学。そして4年間を北海道で過ごす。
・大学在学中に初めての一人旅でタイ・カンボジアへ行き、それがきっかけで海外一人旅(バックパッカー旅行)に思いっきりハマる。
・大学時代によく行ったのはアメリカで特にラスベガス。英語とともに、ポーカーもこの大学時代に覚えた。
・2013年大学卒業後、北海道の商社に入社するも全くなじめず4ヶ月で退職。同年9月にカナダ・アルバータ州バンフにある日本人経営の旅行会社に内定をもらう。そしてカナダへ移住。
・2014年正月。先輩社員とのいざこざが原因で旅行会社をクビになり、たまたまワーキングホリデービザで入国していたため現地で就職活動。なんとかホテルの仕事を見つけて同年7月までカナダで過ごす。
・2014年8〜10月までは南米放浪旅。南米旅の後はオーストラリアへそのまま行ってワーキングホリデービザで入国。
・入国直後は仕事が見つからず、シドニーでポーカー生活をしていた時期もあったが、結局なんとか仕事も見つかり2016年9月までの約2年間オーストラリアで過ごす。そのうちの1年半は西オーストラリア州にある天然資源の採掘で有名なカラサ(Karratha)という街で働いた。
・同年12月からはオーストラリアで貯めた資金を元手にポーカーをしながら旅を開始。
・訪れた国はタイ・インド・スリランカ・フィリピン・台湾・パキスタン・中国・キルギス・タジキスタン・カザフスタン・ウズベキスタン・ジョージア。(インド・スリランカ・フィリピン・ジョージアではポーカーをプレイ)
・2017年9月ジョージアで約80万円のクレカのスキミング被害にあってしまい、一旦帰国。(しかも補償されなかった…)
・2018年はカンボジア・ベトナム・イギリス・中国・香港・タイ・ネパール・バングラデシュに訪れた。(カンボジア・ベトナム・イギリス・ネパールではポーカーをプレイ)
・ネパールでは21日間のエベレストトレッキングと16日間のアンナプルナサーキットトレッキングに挑戦。最高で標高約5600mまで登った。
2018年12月時点で訪れた国は38ヵ国。そのうち14ヵ国のカジノに行き、11ヵ国でポーカーをプレイ。そして現在に至ります。
ポーカーとの出会い
大学時代、初めての一人旅をきっかけに僕はバックパッカー旅行にハマりました。旅を続けるにはお金が必要なので、 大学時代にはバイトを掛け持ちしたりちょっとしたビジネスをしたりと、旅をするためにとにかくお金を稼いでいました。
そうしているうちに、旅先でお金を稼ぐ方法は何かないか?と考えるようになり、真っ先に思いついたのが遊びでよく行っていたカジノです。
カジノへ通い始めた当初は、ルーレットやブラックジャックなどを旅に支障が出ない程度の額でプレイしていました。試行錯誤しながらいろいろ策を弄したのですが、やっぱり勝ったり負けたり。そして負けたり(笑)
もともとカジノは胴元が儲かるようにできているわけですから、回数を重ねたら客が負けていくのは必然に近いものがあります。
とはいえ、カジノで勝つ方法はなにかしらあるんじゃないか。いろいろと調べていくうちに、客同士で対戦するポーカーはカジノの中でも実力が反映されやすいということが分かったんです。
そこで出会ったのが「テキサスホールデム」と呼ばれるポーカーゲームです。
テキサスホールデムとは
テキサスホールデムとは、手札2枚が各プレイヤーに配られ、場には共通カードが5枚並べられます。そして、手札と場のカード合わせて7枚のうち5枚を使って役を作るのが基本的なルール。
小規模なカジノであればルーレットや他のゲームと同じフロアの隅の方にあったり、大きいカジノであれば独立したスペースにポーカールームがあったりします。また、国によってはポーカー専用の施設があったりもしますね。
通常2〜10人でテーブル囲んでプレイ。ディーラーはゲームの進行をするだけで、客と勝負することはありません。
僕が初めてポーカーをプレイしたのはラスベガス。200ドル(当時のレートで約1万6千円)を持って案内されるままにテーブルへ座り、隣の人に「初めてなので教えてください」と言って色々教わりながらプレイしたのが最初です。
回数を重ねていくうちにもっと強くなりたいと思い、ネットや本でポーカー関連の本や記事を読み漁っては実践を繰り返して、徐々にポーカーを覚えていったという流れです。
YouTubeではトッププロのプレイ動画がアップされているので、参考資料に困ることはありませんでしたね。
例えばこの動画。
著名なポーカープレイヤーでテーブルを囲んで1人10万ドル以上のお金をテーブルに置いてプレイしています。
現在の活動について
現在僕は、旅をしながらブログ「FREESTYLE TRAVELER」を運営しつつ、日本に帰国した際はホテルや旅館でも住み込みで働いています。
もちろん、旅先でポーカールームがあればポーカーも必ずプレイしますよ!
ブログでは、旅先の情報・リゾートバイト・クレジットカード・海外治験・ワーキングホリデーなど、海外旅行を軸に情報発信を続けています。
いつまでこの生活を続けるかは決めていませんが、まだまだ行ったことのない国・地域が多いので、旅欲が続く限りこの生活を続ける予定。
また、僕の経験が役に立つようなプロジェクトなどには積極的に参加していきたいとも考えています。
ブログ以外にもTwitterではリアルタイムの情報発信。Instagramでは旅先の写真を載せているのでぜひ見てください!
Twitter:https://twitter.com/FreeS_Traveler
Instagram:https://www.instagram.com/ryotaro.oda/
Blog:https://freestyle-traveler.com