タイへ旅行に来られるなら、多くの方が利用する【スワンナプーム国際空港】。
タイ王国の首都バンコクの隣県サムットプラーカーン県バーンプリー郡に位置する最大の国際空港で、2006年に開港した国内外のフライトが発着する主要なハブです。
バンコクの中心部からは約30km、車で約1時間ほどでアクセス可能で、高速道路や鉄道(Airport Rail Link)が利用できます。
空港名の「スワンナプーム」は、サンスクリット語で「黄金の土地」を意味し、その名の通り、空港内部は豪華でモダンな設計が施されており、特に巨大なターミナルビルはその象徴的な存在です。
国際線と国内線のターミナルがあり、アジア各国はもちろんのこと、ヨーロッパ、北米、オーストラリアなど世界各地へのフライトが運行されています。
スワンナプーム国際空港は、タイの航空会社であるタイ航空のハブ空港でもあります。
空港内には、多くの航空会社のラウンジ、レストラン、ショップ、スパなどの施設があり、長時間のフライト待ち時間も楽しく過ごすことができます。
この記事では、スワンナプーム国際空港にある地下1階から最上階の展望デッキまでの各フロアを徹底紹介。
タイ旅行に必ず役に立つ情報満載です。
Contents
スワンナプーム国際空港:地下1階(B Floor)
地下1階には、スワンナプーム国際空港とバンコク市内をつなぐエアポートリンク(Airport Rail Link、通称ARL)の駅が設置されています。
この高速鉄道は、都心と空港間の移動をスムーズに行うための手段として、多くの旅行者に利用されています。
ARLは速さと効率性を提供し、スワンナプーム国際空港から都心のマッカサン駅まで約25分、パヤータイ駅まで約30分と非常にタイムリーなサービスです。
また、地下1階にはその他の便利なサービスも充実しています。
ここには両替所、SIMカード販売店、簡易宿泊施設、マッサージ店、飲食店などが揃っており、特に、地下の両替所はレートが良く、空港での両替をお考えの場合、地下1階の両替所が最もおすすめです。
簡易宿泊施設には、「Boxtel @ Suvarnabhumi Airport」があります。
ここはシングルルームのみを提供しており、部屋内には必要最低限のベッドのみが用意されています。
トイレやシャワーの設備はありませんが、トランジット時間を利用してリラックスしたいと考えている方々には最適の選択肢となるでしょう。
さらに、「Avagard Capsule Hotel」というカプセルホテルも設置されています。このホテルは、一歩進んだプライバシーと利便性を求める旅行者に最適な選択肢です。
各カプセルにはベッドと独自の空調システムが装備されており、旅行者は自分だけの空間でリラックスすることができます。
総じて、スワンナプーム国際空港の地下1階は、旅行者が必要とする多くのサービスと設備を提供する一方で、快適なトランジット体験を確保しています。
バンコクに到着した旅行者は、ここで提供される多様なサービスをぜひ利用してみてください。
スワンナプーム国際空港:1階
バンコクのスワンナプーム国際空港1階は、便利な交通サービス、お得なフードコート、そして緊急の場合に利用可能なメディカルクリニックなど、旅行者のニーズを幅広くカバーしています。
まず、ここではタクシーとバスの利用が可能で、これらはバンコク市内への移動に適しています。
タクシーは、発券機を使ってチケットを発行(無料)し、指定された番号の場所から乗車します。
ただし、利用料として50バーツが必要です。また、スーツケースやその他の大きな荷物を運ぶ場合は、別途料金が発生することを覚えておきましょう。
バスの場合、中心部のホテルまでの送迎サービスが180バーツで提供されています。
路線はプロンポン&トンロー、サトーン&MBK、旧市街地の3つに分かれており、旅行者はそれぞれの目的地に応じて選べます。
空港でお手頃価格の食事を楽しみたい場合、1階に位置するフードコート「MAGIC food point」が最適。
空港内の飲食店は一般的に高価ですが、ここでは100バーツ以下で美味しい食事を楽しむことができます。
まず、利用したい金額を支払い、発行されたカードで各店舗での支払いを行います。
「MAGIC food point」には、カオマンガイ(チキンライス)、カオカームー(豚足ごはん)、クイッティアオ(タイヌードル)、イサーン地方の料理、ぶっかけ飯、ガパオライス(バジルと肉の炒め物に卵をトッピングしたごはん)、パッタイ(タイ風焼きそば)など、タイ料理の多種多様なメニューが揃っています。
また、飲み物コーナーでは冷たいビールを購入することもできます。
1階には、急な健康問題に対応するメディカルクリニックも設けられているので、万が一、体調不良や怪我があった場合でも、即時の医療サービスが利用可能です。
スワンナプーム国際空港の1階は、快適な旅の始まりと終わりをサポートする多彩な施設とサービスで、旅行者にとって非常に便利な場所です。
スワンナプーム国際空港:2階
スワンナプーム国際空港の2階は到着フロアーとして機能しており、旅行者にとって様々なサービスを提供しています。
まず最初に、空港内での待ち合わせには、到着ロビーを出て右側に設置されている“Meeting Point”が便利です。
ここはドライバー、友人、またはツアーガイドとの待ち合わせ場所として最適で、到着後のスムーズな連絡や移動に役立ちます。
ガイドやドライバーはここで待っていることはなく、名前を書いた紙が貼り出されています。
名前を確認したら空港スタッフに伝え、スタッフがガイドやドライバーに連絡します。
2階フロアーには、多種多様な設備とサービスが揃っています。
お土産物屋、ツーリストポリス(観光警察)、荷物預かり、SIMカード販売店、両替所、そしてレンタカー会社のカウンターなどです。
お土産物屋では、バンコクやタイの文化を体現する伝統的なアイテムや、現地のスナック、お菓子などを手に入れることができます。
SIMカード販売店では、到着後すぐにインターネットへのアクセスを確保するためにローカルSIMカードを販売。
さらにレンタカー会社のカウンターもあるので、バンコク市内や周辺地域への自由な移動を可能にする車のレンタルが可能です。
また、ツーリストポリスには、財布を無くしたといった困った事態が発生した場合に相談できます。
彼らは観光客を支援するために特別に設けられた部署なので、解決できない問題があれば積極的に利用しましょう。
スワンナプーム国際空港:3階
スワンナプーム国際空港の3階は主に、レストランエリアになっています。
タイ料理店をはじめ日本食、ファストフード店、スターバックス、中華料理店など幅広いジャンルが揃っています。
3階にはサミティベート病院もありますので、空港内で体調に異変が生じたら相談に行きましょう。
3階奥には『Miracle Lounge』もあります。
スワンナプーム国際空港内には数カ所のMiracle Loungeがあり、エコノミークラスの旅行者でも有料で利用できる、快適さと便利さを提供するラウンジです。
このラウンジは通常、ビジネスクラスやファーストクラスの乗客、または特定の航空会社のフリークエントフライヤー会員向けに提供されるサービスを、より広範な旅行者に提供することを目指しています。
施設内には快適な座席エリア、Wi-Fi接続、テレビ、新聞・雑誌の提供、そして飲食サービスなど、旅行者が飛行機の出発を待つ間にリラックスできる環境を提供。
飲食サービスでは、軽食からフルミールまで、さまざまな料理を提供しています。
また、一部のラウンジではシャワーやスパサービスを提供している場合もあります。
利用料金や提供サービスは変更になることもあるため、訪れる前にウェブサイトや他の情報源で最新の情報を確認することをおすすめします。
また、一部のクレジットカードやラウンジアクセスプログラム(Priority Passなど)を利用している場合、追加料金なしでMiracle Loungeにアクセスできる可能性もあります。
利用可能な場合でも、混雑具合により入場を制限されることがあるので、その点も考慮に入れてください。
スワンナプーム国際空港:4階
スワンナプーム国際空港の4階フロアーは出発エリアとして機能しており、チェックインカウンターやセキュリティチェック、そして免税店などが揃っています。
ここは多数の航空会社のチェックインカウンターが所在し、国内線から国際線まで、旅行者がスムーズに出発手続きを進めることができます。
自動チェックイン機も用意されており、便利に利用することができます。
出発エリアから表へ出ると、喫煙エリアが設けられています。
場所は両端の10番ゲートと1番ゲート。
指定された場所以外での喫煙が見つかると5000THBの罰金が科せられます。
4階出発エリアにしかない設備のひとつが、ラッピングサービスです。
MRS.WRAPという機器を使い、スタッフがスーツケースなどをラッピングしてくれます。
その他には郵便局やお土産物屋なども揃っています。
タイの付加価値税のVATをリファンドする
意外と知られていないのがVATリファンド。
タイ国内で販売・提供される物品・サービスには VAT(付加価値税 税率7%)が課税されています。
これはタイ国内で消費されることを前提として課税されていますので、タイ国外で消費する物品を購入する場合、外国人旅行者は、タイ出国時にVAT課税分を返金してもらうことが可能です。
高額の買い物をした場合などには申請するのがおすすめです。
以下にて条件などをお伝えします。
VAT還付の申請ができる対象者
・タイ国籍を持っていない外国人
・タイに定住していない者で、年間180日以上タイに滞在していない者
・航空会社の機内乗務員でない者
・空港から航空機でタイを出国する者
以上の条件を全て満たす旅行者の方はVATの還付を受ける資格があります
VAT還付の申請条件
・”VAT REFUND FOR TOURIST”の表示のある店で購入した商品であること
・同日・同一店で購入した商品の総額が2,000バーツ以上であること
・購入した全ての商品の総額(VAT込み)が5,000バーツ以上であること
・購入した商品は購入後60日以内にタイ出国と共に持ち出すこと
タイから持ちだしを禁止されている物品、拳銃や爆発物などの危険物、宝石の原石などはVAT還付の対象外となります。
セキュリティチェックの後には、旅行者が飛行機の出発を待つ間に時間を過ごすための免税ショッピングエリアやレストランが広範囲にわたって展開しています。
高級ブランドから地元のお土産まで、さまざまな種類の商品が揃っているので、お土産を買い忘れたときなど便利です。
またいくつかの飲食店も入っており、タイ料理から西洋料理まで、さまざまな料理を楽しむことができます。
その他のサービスとしては、ラウンジへのアクセスがあります。
特定の航空会社のビジネスクラスやファーストクラスの乗客、または特定の会員資格を持つ人々は、ここでくつろいだり、飲食したり、仕事をしたりすることが可能。
また、一部のラウンジでは、シャワーやマッサージなどの追加サービスが提供されています。
スワンナプーム国際空港:最上階の展望デッキ
スワンナプーム国際空港4階の出発エリアから、エスカレーターやエレベーターを使ってさらに上階へ行くことが可能。
上階にはあまり知られていない展望デッキが広がっています。
広々としたスペースがあるので、4階出発エリアが混み合っているときは、展望デッキのスペースのほうがくつろげることもあるでしょう。
待機している航空機を見ることができますが、構造的にそれほど見やすいわけではないので、展望デッキを楽しむために訪れると期待はずれになるかもです。
スワンナプーム国際空港周辺のホテル情報
スワンナプーム国際空港に到着する時間帯や乗り継ぎがある方にとっては、バンコク中心部へのホテルへ行くよりは、空港内のホテルか空港周辺のホテルで宿泊したほうが便利な場合もあるでしょう。
以下の記事では空港内のホテルや周辺のホテルをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
スワンナプーム国際空港からホテルへの送迎なら
スワンナプーム国際空港からバンコク中心部までの交通手段は、地下1階から発着しているエアポートリンク、1階に待機しているタクシーやバスなどがあります。
ただ、荷物が多いとエアポートリンクやバスは大変ですし、タクシーを利用するにも行き先を伝える自信がなければ億劫になってしまう。
そういうときは、チャータータクシーのご利用が便利です。
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