タイの中でも特に魅力的な観光地の一つアユタヤ。
1350年に創設されたこの古都は、417年間にわたってタイ王国の首都として栄え、多くの寺院、宮殿、塔が築かれました。
しかし、1767年にビルマ軍によって壊滅的な破壊を受け、その後放棄されたため、現在では壮大な遺跡の町としてその姿を留めています。
ユネスコの世界遺産にも登録されているアユタヤは、過去の栄光を偲ばせる壮大な寺院や仏塔が点在し、その一つ一つがタイのアートと建築の傑作を展示しています。
アユタヤの遺跡群は、チャオプラヤー川の恵み豊かな大地に建てられ、古代の人々の技術と美的センスが今に伝わる貴重な文化財です。
訪れる人々は、タイの歴史だけでなく、その精神的な背景にも触れることができるでしょう。
そんなアユタヤの魅力を感じてもらいたく、本記事ではアユタヤ観光完全ガイドとして遺跡やアクティビティ、見どころを一挙紹介していきます。
Contents
アユタヤへの行き方
バンコクからアユタヤへのアクセス方法は多様です。
最も一般的なのはタイ国鉄、バン、そしてタクシーの3つ。
タイ国鉄を利用してバンコクからアユタヤへ向かうのは、最も経済的でかつタイの風景を楽しめる移動方法です。
出発駅は主にフワランポーン駅と、最近開業したクルンテープアピワット中央駅の2つがあります。
バンを使ってバンコクからアユタヤへ向かうのは、スピーディーで便利な選択肢です。
特に、鉄道のような待ち時間や複雑な乗車手続きがなく、比較的スムーズに移動したい方にはおすすめです。
バンコクでバンが発着する主要な場所は、モーチットバスターミナル2。
ここから出発するバンは、短時間でアユタヤに到着できるため、観光客にも人気です。
モーチットバスターミナル2の中にあるチケットカウンターで、アユタヤ行きのバンと伝えれば簡単に購入できます。
混雑が予想される時間帯には早めに行くと、スムーズに席を確保できるでしょう。
また、荷物の多い方は、バンのスペースが限られているため、事前にスタッフに確認しておくと安心です。
タクシーを使ってバンコクからアユタヤへ向かう方法は、特に快適さや自由度を重視する方に最適です。
中でも、弊社が提供するチャータータクシーサービスなら、ストレスのない移動を実現します。
お客様の旅行スタイルに合わせた柔軟なプランが特徴で、アユタヤ観光を最大限に楽しむことができます。
アユタヤで見逃せない歴史的名所!
アユタヤは世界遺産として登録されているだけあり、歴史的に重要な遺跡が点在しています。
まずはこれらを回り、417年間にわたってタイ王国の首都として栄えた歴史を感じてください。
ワット ヤイ チャイモンコン
寺院名である「ヤイ」は「大きい」を意味し、「チャイモンコン」は「勝利の吉兆」を意味しています。
この名前は、1548年にビルマとの戦いで勝利を収めたナレースワン王が、戦勝祈願のために寺院を再建・拡張したことに由来しています。
ワット ローカヤスターラーム
ワット・ローカヤスターラームは、アユタヤ王朝時代に建設されましたが、正確な建立年や創建者については詳細がわかっていません。
しかし、15世紀から16世紀にかけて建設されたと考えられています。
この寺院も他の多くのアユタヤの寺院と同様、1767年のビルマ軍による侵攻で大きな被害を受けました。
ワット プラマハータート
ワット・プラマハタートは、14世紀後半に建立されたとされ、アユタヤ王朝時代の重要な宗教施設の一つでした。
寺院の名前は「大聖なる仏塔」という意味を持ち、当時の仏教の中心地であったことが伺えます。
アユタヤ王朝が繁栄を迎えた時代には、多くの仏教行事や儀式がここで行われ、王室とも深い関わりがありました。
ワット チャイワタナラーム
ワット・チャイワッタナーラームは、1630年にアユタヤ王朝のプラサートトーン王によって建立されました。
王が亡き母を供養するために建てたこの寺院は、アユタヤ時代の建築様式とクメール様式が融合した美しいデザインが特徴です。
寺院の名前は、「勝利の寺」を意味し、アユタヤ王朝の繁栄を象徴しています。
ワット プラシーサンペット
ワット・プラシーサンペットは、1448年にアユタヤ王朝第8代の王であるボーロマトライローカナート王によって建立されました。
この寺院は、王宮の敷地内にあり、宗教儀式や王室の重要なイベントが行われた場所です。
ワット・プラシーサンペットの名前は、寺院内に安置された3つの大きな仏塔(チェディ)から由来しています。
しかし、1767年にビルマ軍によってアユタヤが陥落した際、寺院も破壊され、多くの仏像や建造物が損壊しました。
現在では、その壮麗な姿の一部が遺跡として残り、訪れる人々に当時の栄華を伝えています。
ワット パナンチューン
13世紀に建てられたこの寺院は、アユタヤ王朝よりも古い歴史を持つとされ、タイ国内でも非常に信仰の深い場所のひとつです。
ワットパナンチューンの最大の見どころは、その巨大な仏像。
この仏像は高さ19メートル以上もあり、座った姿勢で鎮座する「ルアンポートー(Luang Pho Tho)」として知られています。
ワット ラーチャブーラナ
この寺院は1433年にアユタヤ王朝の時代に建立され、創建者はラーメースワン王です。
ワット・ラチャブラナはその高いプラーン(仏塔)で有名で、典型的なクメール様式の建築を特徴としています。
このプラーンは、王の2人の兄弟が王位継承を巡って争い、戦死した後に建てられたと伝えられています。彼らの遺体はプラーンの基礎に埋葬されており、そのためこの寺院は特別な意味を持っています。
また、この寺院は1960年代に行われた発掘調査で、仏教アートの貴重な遺物が多数発見。
これには、金、銀、宝石で飾られた仏像や宝石類などが含まれていました。
これらの発見は、ワット・ラチャブラナがかつてどれほどの富と宗教的重要性を持っていたかを物語っています。
ワット プーカオトーン
この仏塔は、タイの歴史において重要な人物であるバームラックナート王(ラーマ・ティボーディー2世)によって1539年に建立されました。
元々は勝利を記念して建てられたもので、当時のタイがビルマ(現在のミャンマー)との戦争で勝利を収めたことを祝っています。
仏塔のデザインは、タイとスリランカの影響を融合させたもので、高さは約50メートルにもなります。
訪れる人々はこの仏塔の頂上まで階段を登ることができ、頂上からはアユタヤの平野を一望することができます。
アユタヤで訪れておきたい歴史的施設
アユタヤは遺跡だけではなく、王朝時代の長き歴史を伝える施設も建てられています。
これらを見学することで、より一層アユタヤへの造詣が深まり、タイの歴史そのものを理解することにもつながるでしょう。
チャオサームプラヤー国立博物館
チャオサムプラヤー国立博物館(Chao Sam Phraya National Museum)は、アユタヤ歴史公園の中に位置し、1961年に開館しました。
博物館にはタイの歴史における重要な文化財を展示しており、その多くがかつてのアユタヤ王朝時代のもので、ここでしか見ることのできない貴重な展示物が揃っています。
日本人村(Japanese Village)
アユタヤにある日本人村(Japanese Village)は、タイの歴史の中でも特に日本と深い関わりを持つ興味深い場所として知られています。
この村は、16世紀から17世紀にかけて、タイ王国と日本の商人や侍たちが密接な交流を行っていた時代の名残を残しており、歴史好きにはたまらないスポットです。
バンパイン宮殿
アユタヤは遺跡や寺院が注目されがちですが、バンパイン宮殿(Bang Pa-In Palace)も、ぜひ訪れてもらいたい見どころのひとつ。
17世紀にアユタヤ王朝のプラサート・トン王によって建設されたこの宮殿は、長い歴史を持ち、その美しい建築と庭園は訪れる人々を魅了します。
バンパイン宮殿は、もともとアユタヤ王朝の夏の離宮として建設されました。
しかし、アユタヤ王朝がビルマ軍によって滅ぼされた後、宮殿は放棄され、長い間荒廃していました。
現在の姿に再建されたのは、19世紀後半にラーマ4世とラーマ5世によってです。
特にラーマ5世は、西洋文化と建築に影響を受け、バンパイン宮殿の多くの建物にその影響が見られます。
アユタヤのフォトジェニック!
遺跡や施設巡りのほかに、アユタヤにはフォトジェニックな寺院が存在しています。
一般的な観光地を巡ったら、ぜひこちらの寺院も回ってみてください。
ワット ターカーローン
ワットターカーローンは、アユタヤ市街地の北西に位置する寺院です。
この寺院は、アユタヤ王朝の後期に建てられたと言われており、長い歴史を持っています。
寺院の名前「ターカーローン」は、地元の伝承やタイの古い言い伝えに関連しているとされています。
ワットターカーローンの敷地内には様々な像が配置されており、まさにカオスそのものです。
無数の鶏の像やガネーシャ像、電飾が飾られた祭壇、涅槃像、ぬいぐるみなどなど。
ワット クラーンクロン
歴史の街アユタヤに、前衛的かつ奇抜なデザインの寺院が建築を進められています。
アユタヤ遺跡の西にあるワットクラーンクロン(Wat Klang Khlong Watthana Lam)です。
ここ数年で話題になり、インスタを賑わせているワットクラーンクロン。
紫を基調とした寺院内は、奇抜という言葉がしっくりくるほどのデザインで、歴史の街アユタヤにあるとは思えない独特な寺院です。
10年ほど前から住職が寄付を集めて建設を進めているらしく、現在でも外観はまだ完成していません。
ただ、内部の見学は可能です。
ワット プランガーム
ワット プランガームは、アユタヤ王朝の初期に創建されたとされていますが、具体的な創建年は不明です。
この寺院の最も注目すべき特徴は、美しい中央のプラーン(仏塔)と、古代の壁画や彫刻が残されていることです。
特に、中央のプラーンはその独特な建築スタイルと、時間の経過と共に生じた風化の様子が歴史の重みを感じさせます。
また、この寺院は「月の光の門」として知られる美しいアーチ型の入口で有名です。
この門は、特に夕暮れ時には背後からの光が仏像を照らし、幻想的な光景を生み出します。
アユタヤで食べておきたいタイ料理&お菓子
アユタヤを観光するなら、現地で有名な料理やお菓子も味わっておきたいところ。
ここではアユタヤならではの料理とお菓子を紹介していきます。
アユタヤへ来たらこれ!【川エビのクンメナーム】
アユタヤで食べておきたい料理の一つが川エビの炭火焼きです。
味噌がたっぷり詰まった大きな川エビは、日本ではなかなか味わうことができない一品。
アユタヤで川エビが好まれるのは、チャオプラヤー川などの豊かな水源に恵まれており、これが高品質で新鮮な川エビを提供する環境を形成しているためです。
川エビを提供する店はいくつもありますが、特に有名なのが『バーンマイリムナーム』。
川エビ以外にもたくさんのメニューが揃っていて、タイ人もよく訪れる人気店です。
アユタヤのタイラーメン【クイッティアオルア】
アユタヤで有名なボートヌードル(クイッティアオルア)は、タイの伝統的な麺料理の一つで、その名の通り元々は小舟で売られていたことから名付けられました。
クイッティアオルアの特徴のひとつはスープ。
濃厚で香り高いスープは、豚骨や牛骨、スパイス、ハーブを長時間煮込んで作られ、色は濃い茶色が特徴です。
独特の深い味わいがあり、砂糖、醤油、ナンプラー(魚醤)で調味されています。
アユタヤにはいくつものクイッティアオルアの店がありますが、有名店のひとつが『クイッティアオルア ルンレック』です。
アユタヤ名物のお菓子【ローティーサイマイ】
アユタヤの銘菓として知られるローティーサイマイは、薄く焼かれたローティー(インド起源のフラットブレッド)とサイマイ(砂糖で作った糸状のキャンディー)の組み合わせから成り立っています。
ローティーは小麦粉を主成分とする生地を薄く伸ばし、ホットプレートで焼き上げています。
サイマイは、砂糖を細い糸状に引き伸ばしたもので、色とりどりに染色されることが多く、見た目も華やかです。独特の甘さが特徴で、ローティに包んで食べると絶妙な味わいが楽しめます。
有名店として挙げられるのは『ロティサイマイアビジン』です。
アユタヤで楽しみたいアクティビティ
アユタヤで遺跡などを観光し、タイ料理を食べたなら、アクティビティも体験してみましょう。
エレファントライディングなど象との触れ合いや、小舟でのクルーズ、ライオンと撮影できる動物園もありますよ。
象乗り体験ならココ【アユタヤエレファントキャンプ】
アユタヤを観光したら遺跡巡りだけではなく象乗り体験をしてみたいという方も少なくありません。
そういった方々におすすめしたいのが、「アユタヤ エレファントキャンプ(Ayutthaya Elephant Palace)」です。
アユタヤ エレファントキャンプでは、象に乗って古都アユタヤの遺跡を巡るエレファントライドが人気のアクティビティです。
古きタイを感じる【アユタヤ水上マーケット】
アユタヤ水上マーケット(Ayothaya Floating Market)は、アユタヤにいくつもある観光地の中で、必訪リストとして紹介されることが多い人気スポット。
アユタヤ時代の風情を感じられるように設計されており、タイの伝統文化を楽しむことができる場所と言って過言ではありません。
アユタヤは14世紀から18世紀にかけて栄えたタイ王国の首都で、現在は世界遺産に登録されています。
このマーケットは、その歴史を感じさせる建物や雰囲気が特徴で、アユタヤ時代の貿易や日常生活を体験できる場所として知られています。
象と触れ合える【アユタヤ ボート トリップ フード クルーズ】
アユタヤ遺跡での観光で、世界各国の旅行者から人気なのが象乗り体験のエレファントライディング。
象の背中で揺られながら遺跡を眺められるのは、アユタヤだけでしか楽しめないアクティビティです。
そんなアユタヤでは象乗りだけではなく、木造船でクルーズを楽しみながら象と触れ合えるツアーもあるんです。
アユタヤ遺跡群の周りを流れるパーサック川をクルーズするのはアユタヤボートトリップフードクルーズ(Ayutthaya Boat Trip Food Cruise)。
ワットパナンチューンから出発し、船上から遺跡群を眺められる特別なボートクルーズです。
虎と写真撮影【シーアユタヤライオンパーク】
アユタヤには遺跡が点在していることは誰でも知っていますが、少し足を伸ばすと広大な敷地の動物園が広がっていることはあまり知られていません。
アユタヤ遺跡群から北へ車で30分ほど走らせた場所にあるのが『シーアユタヤ ライオン パーク』です。
アユタヤ中心地から30km離れた動物園をおすすめするには、それなりの理由があります。
シーアユタヤ ライオン パークが他の動物園と異なる点は、巨大なライオンと写真が撮れるんです。
ナイトマーケットの【バンイアン市場】
有名な遺跡ワット プラマハータートの近くで、夕方から活気付くのは『バインイアン市場』という夜市です。
ここではローカルなタイ料理を出す屋台がずらりと並び、地元の人々が集い毎晩賑わっています。
市場の東端にはテーブルが並んでいるエリアがあるので、屋台で料理を買ってこちらで食事をすることも可能です。
アユタヤ観光はチャータータクシーやプライベートツアーがおすすめ!
本記事ではアユタヤ観光に役立つ、20以上もの遺跡や施設、タイ料理店、アクティビティを紹介しました。
初めて訪れる方はもちろん、何度かアユタヤへ行ったことがある方でも、訪れたことがない場所があったと思います。
アユタヤを観光する場合、各旅行会社から提供されているパッケージツアーを利用することが一般的です。
ただ、パッケージツアーだと出発時間や回る場所が決められているので自由度はありません。
そこでTRIPULLからおすすめしたいのが、チャータータクシーとプライベートツアーです。
チャータータクシーであれば出発時間はご自身で決められるし、回りたい遺跡や施設も選べます。
日本語ガイドを付けたい場合は、プライベートツアーがおすすめ。
ご家族やお友達だけで回れるため、他のお客さんに気を遣う必要がありません。
TRIPULLではチャータータクシーもプライベートツアーも用意しています。
アユタヤ観光でぜひご利用ください。