パンガン島 超穴場スポット 寺院が運営する100バーツのハーバルサウナ

パンガン島のパリピたちは知らない ローカル寺院の激安ハーバルサウナで癒される。

私は昨今、タイ国内の島巡りにハマっておりまして、ここ数年でいくつか訪れています。プーケット島のようなガイドブックの常連から、クッド島ワイ島スリン諸島といったあまり知られていない島までこれまで制覇したのは10以上。
これらの中にはパンガン島も含まれています。パンガン島といえば「フルムーンパーティー」を想起する方がほとんどでしょうが、私も同じくで、世界各国からパリピが集まり、イケない葉っぱを吸ってラリっている連中で埋め尽くされているというイメージです。
私はパリピとはまったく正反対の気質を持った人間でして、クラブへは行くこともなければ踊ることは皆無。「パーティー」と称されるモノで参加したことがあるのは若かりし頃の「ねるとんパーティー」ぐらいなもので、これまでの人生そういった類のものとは無縁に生きてまいりました。

パリピ気質をまったく持っていない私ですが、タオ島で滞在したことをきっかけにパンガン島へも立ち寄ることに。パーティーに参加するつもりはもちろん無く、したがって滞在場所として選んだのはパンガン島の中でも静かだと言われている北部エリアでした。

パンガン島で静かに過ごしたいならサラダビーチ

私自身、体を動かすことは好きなんですが、パーティーで踊る、ハッチャける、ハグし合う、といった欧米直輸入的な文化がすこぶる苦手でして、そういう場所には行かないどころか、私の周りにパリピがいないからか誘われたこともございません。
パンガン島ではパーティーで弾けようなんていう思いは微塵もなかったので、滞在先として選んだのはパンガン島の北部にあるサラダビーチ(Salad Beach )を選びました。
宿泊ホテルはビーチ沿いに建つ『Salad Beach Resort』。
すぐそばにビーチがあり、プールも設けられているにも関わらず、お値段がお手頃なのがよろしい。
夕刻になると、全身が痺れるような美しい夕陽が水平線の向こうに表れ、燃える海に浸りながら眺めることができます。

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パンガン島の各所にある滝は観光スポットではあるけれど…

パンガン島へ訪れる者たちは「フルムーンパーティー」だとか「ハーフムーンパーティー」といったキーワードばかりを求めてくるためか、私のような非パリピ人間が楽しめる場所を探そうとネットを徘徊してみても、手応えはほとんどなし。
掴むことができた数少ない情報は、島各所にある滝が観光スポットであるという。
いくつかある滝の1つ「ペーン滝(น้ำตกแพง)」は国立公園内にあるうえ、滝名に「ペーン=高価」というタイ語まで冠せられているので、パンガン島内でも重要視されている滝であろうと勝手に判断。
私はバイクにまたがり一路「ペーン滝」へと疾駆いたしました。
入場者たちは受付で自身の名前を残し、いざハイキング。
入り口から100メートルか200メートルほどで滝が拝めるのだろうと、ホテル出発前に推察した私は足元ビーサン。このことが裏目に出たと激しい後悔に襲われたのは、山道を歩いて30分ほど経ったころでした。

「どこに滝があるんだ!?」

登れど登れど見えてくるのは、水が枯れ岩肌が露出した滝ばかり。乾季なのでそれほど水量はないと覚悟はしていたけれど、ここまで水がなければ滝とは呼べまい!
それでも上流へ行けば滝らしいものが見えるのではなかろうかと、たいして滝好きでもない私ではありますが、険しい山道をさらに登り進めてまいります。炎天下のもと、己を奮い立たせ山道を歩き進めましたが、私の希望虚しく、水量豊かな滝はどこにも見当たらない…。
滝は見れないわ、ビーサンで歩きづらいわで、心身ともに疲労倍増。こんなんだったらシューズを履いてくるんだった!

直線距離だと短いけれど、山道だからビーサンでは厳しい!

滝はほとんど見れませんでしたが水たまりはあったので、ときおり行水して暑さをしのぎました。

パンガン島の超穴場スポットを発見   100バーツのハーバルサウナ「ワットポー」

全身から汗を吹き出し続け、ビーチサンダルでの山登りを1時間半ほど楽しんだ私は、受付け近くの休憩所で腰を下ろしました。
軽い気持ちで滝を見にきたはずなのに、私の肉体は早くも疲労困憊している。
ビールが飲みたい…。
思わず口からこぼれ落ちたけれど、国立公園でアルコールが売っているはずもなく、無味無色の水を流し込むのみ。

ーー今の私を救ってくれるのは、次に向かうハーバルサウナだろう。

実は私、パンガン島の穴場スポットを探していた際、日本語での検索では掴み取ることができない超穴場を見つけていたのです。タイ人ですら知らぬ者が多いという、寺院が運営するハーバルサウナです。
このハーバルサウナを運営しているのは「ワットポー」なる寺院で、地元の方々に利用されていたという。料金は地元密着だけになんと100バーツ!
ちなみに運営している寺院のワットポーですが、涅槃像があるバンコクのワットポーとは何ら一切関係はなく、静かな地元の寺院です。

通りから奥まったところにありますが、近くに看板が出ているので迷わず行けるでしょう。

むせ返るほどのハーブの香りと朦朧とするような熱さでパワーを漲らせる!

ハーバルサウナとはいえ、外観はどこにでもある一軒家のようで、周囲の景色と同化しているような雰囲気。私が到着した時、汗を流しているのおは男女数名の欧米人のみです。
受付でまず100バーツを支払い、サウナ専用の腰巻(女性は胸まで隠れる布)を受け取ります。
(男性用はパーカオマー/ผ้าขาวม้าといい、女性用はパートゥン/ผ้าถุงといいます)
それを持って裏手にある更衣室へと移動。更衣室とはいっても扉はなく、ボロ布がかけられただけのボロ小屋ですので、木製の壁には隙間もあり、内部を覗けてしまうため女性は要注意です。

サウナ室は向かって右側が女性用、左が男性用。室内は想像以上に狭く、うなぎの寝床のようになっており、肌が触れ合うぐらいに詰め込んで8名が限界という程度。
蒸気と各種ハーブの香りが充満している室内には、私の他に欧米人男性2名が座り、どちらとも「うぅーん、うぅーん」と艶かしい声をあげつつ熱さに耐えておられる。
彼らが声を上げるのも無理はなく、ここのハーバルサウナ、けっこう熱い!
だいたいみなさん3分ほどで退室し、表にある水シャワーでクールダウン。私も同様で、5分以上粘るなんていう無茶はしないようにいたしました。
20代のころでしたら負けん気を発揮し、ウンウンと唸りながらも腰を据えていましたが、齢40を超えた肉体に無理をさせてしまってはいたって危険でございます。
とはいえ、サウナに入っては水シャワーを浴びるというセットを7回完了。ハーブのパワーを毛穴からたっぷりと吸収し、2歳ほど若返ったような錯覚を覚えました。

中央が受付けで、左手にサウナ室があります。

プラス10Bは腰や体に巻く布代です。

風が吹けば内部がモロ見えの可能性大

本家ワットポーと同じようにマッサージもやっています。

こちらがワットポー(パンガン島の)です。

 

巨大樹木 タイでもっとも大きい「ヤンナーヤイ」

ワットポーがハーバルサウナを運営するきっかけになったのは、先代の住職がハーブに詳しかったことに起因しているそうです。彼は寺院の周辺で採れたハーブを使い、近隣の人々に治療などを施していたところ評判が右肩上がり。ハーブ治療を必要としている方々のために、ハーバルサウナを始めるようになったといいます。
パーティー続きで酒精が体内に蓄積されている方はワットポーのハーバルサウナで酒と毒素を抜き、またパーティーへと繰り出してください。

さて、ワットポーが運営するハーバルサウナを出てバイクで1分ほど。道路の脇にそびえ立つ、巨大な古木に遭遇いたしました。これほどの大木ならさぞ樹齢が長く、樹霊が宿っていそう。
近づいてみて分かったのですが、この大木は「ヤンナーヤイ」と名付けられ、高さ53.5メートル、周長14.64メートルあり、タイでもっとも周長が長い大木だそうです。

ハーバルサウナで毒素を抜き、ワットポーと大樹ヤンナーヤイでお参りすれば、パンガン島でのパーティーライフをさらに楽しめるのではないかと思う次第です。

ヤンナーヤイは神木のような扱いなのでしょう。

【DATA】
「ワットポーサウナ&マッサージ(WAT PHO Sauna & Massage)」
OPEN:12:00-19:00(基本無休)

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西尾康晴(Yasuharu Nishio)の画像

西尾康晴(Yasuharu Nishio)1974年生まれ大阪府出身。大阪と東京で雑誌編集者として勤務し、2011年にタイへ移住。バンコクで月刊誌の編集長を経て2017年4月にタイ国内旅行会社TRIPULL(THAILAND)Co.,Ltd.を立ち上げる。TRIPULLのほか、バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」を運営。 Twitter:nishioyasuharu

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