プラカノン市場でミャンマー食堂を食べ巡る異世界グルメ旅。

プラカノン市場で”ミャンマー食堂”を食べ巡る。ちょっとした異世界グルメ旅。

スクンビット通りをひょいと裏手に入ると、異世界のような世界が広がっています。
−−プラカノン市場。
名前の通りプラカノン地区にある市場です。
プラカノンといえば2、3年前まで下町の雰囲気が残っていたエリアでした。ところが昨年あたりからコンドミニアムが次々と建設され、Summer Hillといったショッピングモールのオープンが控えているなど、開発が急ピッチに進められている地区になっています。

Summer Hill Facebook Page

BTSプラカノン駅前には商業施設の『W District』やスーパーマーケットの『Max Valu』 といった、生活に便利な施設も増え、さらに『金城』『ぼっけぇ』『小料理屋 て』『Amby(あんばい)』『なぎ屋』と日本食店も急増。
日本人にとって住みやすいエリアになったことから、プラカノンへ移り住む日本人も増えていると言います。

プラカノン市場の場所

BTSプラカノン駅3番出口の階段を降り、右手にスクンビット通りを見ながらひたすら直進。
途中、左手にプラカノン郵便局や商店の数々を眺めつつまっすぐ歩くと、左に伸びるスクンビット71との交差点の信号に阻まれますが、向こう側へ渡ってください。
渡ったあたりの左手裏はもうプラカノン市場です。

下町だったころの薫りを残すプラカノン市場

近代的な施設やコンドミニアムがどんどん建設され、在住日本人の流入が激しくなったプラカノンは、もはや下町ではなくなってしまったような感すらあります。
ところが、そんなプラカノン地区の開発から取り残されているかのように、昔からの町並みを損なうことなく、住民の生活を支えているのが冒頭で異世界と表現した「プラカノン市場」です。
やけにカラフルなドレスや激安の洋服、バッグ、化粧品、野菜や肉類、魚介などの生鮮品、生鮮品から発せられる生臭さ、住人たちの笑い声、プラカノン運河から臭うドブの薫り、へたりこんで動かないおっちゃん。
それらをひっくるめるとプラカノン市場は、下町というより異世界と表現したほうが私としてはしっくりきます。
プラカノン市場が異世界と感じるのは、ミャンマー人の住人が多いことも一つでしょう。

ミャンマー人が営むミャンマー食堂の数々

どういった経緯でミャンマー人がプラカノン市場内や周辺に移り住んできたのかたいへん興味はありますが、タイ在住ミャンマー人に関しての知識はまるで皆無。
それどころか、タイの隣国でありながらミャンマーへ行ったことがありません。
余談ですが、ASEANに加盟している東南アジア10ヶ国でいまだ訪れたことがないのはミャンマーとブルネイの2ヶ国です。
2018年3月にミャンマー行きのチケットを取っているので、数ヶ月後にはASEAN未踏の国はブルネイ1ヶ国だけとなります。
閑話休題。
プラカノン市場の雑多で露骨、そしてちょっぴり入り組んだ通路は私の方向感覚を鈍らせ、狭い敷地面積ながら迷子になりそうになってピリっとした不安感に苛まれるわけですが、それが脳内にちょっとした興奮を呼び起こし覚醒。「東南アジアっぽい」っていう陳腐な表現は好きではありませんが、言ってしまえば「東南アジアっぽさ」に惹かれているんでしょう。
プラカノン市場のこの匂いと雰囲気もしかり、私がいまだ食したことのないミャンマー料理というものにもたいそう興味を惹かれました。
だったら片っ端から食べ歩いてやろうじゃないかと画策したのです。

プラカノン市場「名も無きミャンマー食堂①」

マップをご覧いただければお分かりかと思いますが、プラカノン市場への侵入経路は幾つかありまして、主にスクンビット通りとスクンビット71からの2つです。
私が侵入経路として選んだのはスクンビット71側でした。
地図で示すと以下の地点です。

ここの小道を入っていくと数メートル先の右手にさっそく現れたミャンマー食堂! おかずを入れたパレットを並べているベーシックな食堂です。
一つしか空いていないテーブルに座り店内を眺めると、私以外の客はすべてミャンマー人。
さらに店員もミャンマー人なので、タイ国内にいながらタイ人は一人もおらず、ミャンマー人だけに囲まれるという異世界っぷりです。
プラカノン駅から徒歩5分でミャンマーへと旅できるのだから、安いし近い。
10種類ほどのおかずから選びご飯に乗っけるスタイルは、タイのぶっかけ飯屋と変わらないですが、並んでいるおかずがやはり違います。
ほとんどを占めているのはカレーテイスト。
カレー味というのは私にとって大変魅力的ではありますが、大半のおかずが茶や赤茶色になっていて色味が味気ない。
そんなおかず類の中から私は3種を選びました。

ミャンマー人ばかりが集う食堂なので、現地人向けに調理されていてたいそうスパイシーなのかと構えつついただきましたが、私のような一般的な日本人でも食せるほどよい辛さ。
さらりと平らげた私は他のメニューも食してみたく、入り口に貼っていたなんだかよく分からないメニューを追加注文しました。
こちらです。

ミャンマー語で表記されているのでメニュー名を聞くと「カオスウェー」とおっしゃる。
後日、Googleで「カオスウェー」をキーワード検索してみましたが、一件のヒットもなし!
私が聞き違えているのは確実です。
キャベツやキュウリ、豚のミミなどを和えている酸味のあるサラダです。
どなたかこのミャンマー料理の名前をご存知でしたらご一報お願いします。

なおこちらのお店、店名は持っていないとおっしゃっていましたので、私が勝手に「名も無きミャンマー食堂①」と名付けました。

DATA「プラカノン市場の名も無きミャンマー食堂①」

TEL:091-1109-639
OPEN:8:00-20:00(隔週金曜日休み)
PRICE:ぶっかけ飯(3品)50B、カノムジーン30B、カオスウェー40B

プラカノン市場「名も無きミャンマー食堂②」

1軒目のミャンマー食堂からプラカノン市場の奥へと進んでいくと、左手に見えるのが2軒目に訪れたミャンマー食堂。こちらもぶっかけ飯がメインのようで、またもや3種のおかずを選びテーブルへ。ぶっかけ飯だけでもよいのですが、他のメニューも注文したくスープを注文してみました。
ぶっかけ飯で選んだおかずの中では、カレー味の豚肉がいい感じ。ふわっと香るスパイスと柔らかな豚肉。
スープに入っている具材はモツ類でした。
これがクセがあるというか、臭くて苦味があり、私はだいたいのものは食べられますがこのスープには完敗です。ちょっと残しました。ゲテモノ食いが得意な方にはおすすめしたい一品です。
オープンして約2年というこちらの食堂。1軒目と同じく店名を持っていませんので「名も無きミャンマー食堂②」と名付けさせていただきました。

DATA「プラカノン市場の名も無きミャンマー食堂②」

OPEN:6:00-15:00ごろ(基本無休)

プラカノン市場「Kathin Myanmar Food」

さらに奥へ進んでいきましょう。左手にまたもやおかずを並べたミャンマー食堂が現れます。他店と変わらないように見えますが、こちらではぶっかけ飯だけではなく変わった一品をいただきました。麺とキャベツやキュウリ、豆腐、青パパイヤなどを和えたヤムです。なんていう料理なんだろうか。

「ホッソイトっていうミャンマー料理だよ」

私には確かに「ホッソイト」と聞こえたのですが、Googleさんで検索してみたところまたもや0件ヒット! この料理のこともご存知でしたらご一報くださいませ。
こちらの食堂は他2軒と違い店名を持っており、しかもFacebookページまで開設! FBへの投稿にはタイ語だけではなくミャンマー語も併記しています。
営業時間は朝8時からとなっていますが、子供を学校に送ってからの開店になるので、日によっては遅くなることもあるそう。
「ホッソイト」を求めていくなら朝9時以降がおすすめ!

DATA「Kathin Myanmar Food」

TEL:089-005-4308
OPEN:8:00-19:00(基本無休)
PRICE:ぶっかけ飯(3種盛り)50B、ホッソイト30B
Facebook:https://www.facebook.com/kathinmyanmar.food/
@kathinmyanmar.food

 

プラカノン市場「名も無きミャンマー食堂③」

ミャンマー食堂ばかり三軒も行ったんだからもう十分かと思ったんですが、さらに奥へ入っていったところの食堂が気になり入店してしまいました。並べているおかずの数が、他店に比べるとかなり多い。数えてみたら25品!

「毎日作っているんです」

女性のミャンマー人店主がお話ししてくれました。
店名のないこちらの食堂でいただいたのはカノムジーン。ミントの香りが清涼感を与え、北タイ料理のカノムジーンよりもさっぱりとした味わいです。
毎日25品以上も提供しているこの店なら、かなりの”ミャンマーおかず”を制覇できると思います。

DATA「プラカノン市場の名も無きミャンマー食堂③」

OPEN:6:00-20:00(祝日休み)
PRICE:カノムジーン30B

バンコクで異国を味わうグルメ旅をどうぞ

プラカノンはこれからもどんどん開発が進み、もっともっとオシャレで住みやすい街になっていくでしょう。そんなプラカノンにぽつんと、宇宙のブラックホールのような存在として存続してほしい。そう願うものの、こんな一等地に超ローカル市場をいつまでも残しておくのは現実的に難しいのかもしれません。
いまのうちにプラカノン市場で”異世界グルメ”を楽しんでください。

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西尾康晴(Yasuharu Nishio)の画像

西尾康晴(Yasuharu Nishio)1974年生まれ大阪府出身。大阪と東京で雑誌編集者として勤務し、2011年にタイへ移住。バンコクで月刊誌の編集長を経て2017年4月にタイ国内旅行会社TRIPULL(THAILAND)Co.,Ltd.を立ち上げる。TRIPULLのほか、バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」を運営。 Twitter:nishioyasuharu

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