日本人の海外旅行先ランキングで、毎年のように上位に食い込んでいるタイ。
本記事を読んでいる方の中には、タイ旅行を計画されている方も多いでしょう。
初めてのタイ旅行や、数回目のタイ旅行で気になるのは治安や安全面ではないでしょうか。
どういったところに気をつけなければならないのかを知っておくか知らないかで、タイ旅行中のトラブルを避けることができる可能性が高まります。
バンコクもここ数年でだいぶ治安が良くなってきたとはいえ、それでも日本とは異なる文化や習慣があるのも事実。
楽しい旅行にするためには、事前に知っておくべき注意点もいくつかあります。
そこで今回は、タイ旅行で気をつけたい10のことをご紹介します。
知らずに危険な目に遭ったり、トラブルに巻き込まれたりしないように、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
1.路上喫煙だけではなく電子タバコも罰則の対象
タイにおける路上喫煙と電子タバコの規制は非常に厳格です。
特に電子タバコに関しては、2014年以来、輸入、販売、所持が厳しく禁止されています。
違反者は高額な罰金や、場合によっては最大10年の懲役刑に処される可能性がありますので、タイ旅行者は注意が必要です。
電子タバコの所持だけでなく、使用に対しても同様の厳しい罰則が適用されます。
もし電子タバコを所持しているだけで発見された場合、その製品価格の4倍に相当する罰金が科されることも。
罰金の金額は最大で30,000バーツです。
また、タイでは公共の場での喫煙も厳しく制限されており、特定の場所での喫煙を禁じている法律が存在します。
電子タバコも同様に公共の場での使用が禁止されており、違反した場合には高額な罰金や懲役刑に処される可能性があります。
タイ旅行者はこれらの法律に注意し、電子タバコの使用や所持を避けることが重要です。
2.公園や公共交通機関での飲酒はダメ
タイでは公共交通機関や公園での飲酒に関して厳しい規制が存在します。
特に、公共の公園や公共交通機関内での飲酒は禁止されており、違反すると罰金が科される場合があります。
また、公共の場での飲酒は一般に受け入れられていないため、タイ旅行者は注意が必要です。
公共交通機関においては、バスや列車内での飲酒も禁止されています。
これは乗り物内での秩序を保つためであり、特にバンコクのBTSスカイトレインやMRT地下鉄などが対象となっています。
また、タクシー内での飲食も好ましくないとされており、運転手によっては飲食を禁止している場合があります。
3.タイ旅行者が知らない【交通ルールの違い】
タイでは交通ルールが日本とは異なり、交差点で左折可の標識が多く見られます。
これにより歩行者が注意すべき点がいくつかあります。
1.歩行者信号の有無:タイの多くの交差点では、歩行者用信号が設置されていないことがあります。信号がない場合、車が左折を開始するタイミングで歩行者も同時に道を渡ることが多いので、特に注意が必要です。
2.運転者とのアイコンタクト:安全に横断するためには、運転者と目を合わせて通行意志を確認することも効果的です。これにより、お互いの意識の共有ができ、事故を防ぐことができます。
3.特に注意が必要な場所:商業地区や観光地では、交通量が多く、多くの運転者が急いで左折しようとするため、これらの場所ではさらに高い警戒が必要です。
以上の点に注意しながら、常に周囲の状況をよく観察して行動することが、タイでの安全な歩行には不可欠です。
4.歩道を走るバイクがいる
バンコクでは、特に繁華街や交通が混雑しているエリアにおいて、歩道を走行するバイクが多く見られます。
もちろん違法ではありますが、ひどい渋滞を避けるため車両の混雑を避けるために行われていて、常態化しているのが現状です。
これによって歩行者の安全が脅かされる場面も少なくありません。
特に朝夕の通勤時間帯は渋滞がひどいため、死角から突然出てきて、凄まじい勢いで走っていることもあるので、こういったシチュエーションに慣れていないタイ旅行の初心者は、十分気をつけてください。
5.タイ旅行で生物を食べるなら繁盛店へ
タイ料理にはクンチェーナンプラーといった生のエビを使った料理がいくつかあります。
そういったタイ料理を食べる際に、安全を期すなら、店選びがもっとも重要になります。
多くのタイ旅行者は、清潔感が無さそうなローカル食堂などを避け、綺麗でおしゃれなレストランなどを選びがちです。
しかしレストランだからといって、提供される生物が安全とは限りません。
むしろ、レストランの方が食あたりにあたるケースもあるのです。
高級レストランの場合、様々なメニューを揃えていることで、生ものを扱う頻度が少ない、あるいは鮮度管理が行き届いていない可能性があります。
一方、ローカル食堂でもシーフードをメインにしている繁盛店であれば、常に新鮮な魚介類が仕入れられ、提供されているため、比較的安全性が高いと言えるでしょう。
生牡蠣や生のエビなどを食べる場合は、店の雰囲気だけで選ぶのではなく、シーフードをメインに扱っているのか、客の入りが良い繁盛店なのかを見極めることが大切です。
6.バンコクの繁華街では「日本円見せて詐欺」が頻発
バンコクの繁華街で発生している「日本円見せて詐欺」とは、日本人旅行者を狙った特定の詐欺行為です。
この詐欺の手口は、詐欺師が友好的に接近し、さまざまな理由で「日本円を見せてほしい」と頼むというものです。例えば、「現在の為替レートを確認したい」という理由や、他の国の通貨と比較して見たいと言う場合があります。
詐欺師はこの際、日本円を手に取って見せるよう求め、その隙に現金を盗んだり、さらに高額な金銭をだまし取ることがあります。
時には、通貨交換を装いながら不利なレートで交換を提案し、その過程でお金を騙し取ることも。
外国人に話しかけられると冷たい対応をすることに対抗があるかもしれませんが、バンコクの繁華街で外国人、特にアラブ系の人から声をかけられたなら、無視をして問題ありません。
7.ナイトマーケットではスリにご用心
バンコクのナイトマーケットでは、多くのタイ旅行者が集まるため、スリが頻繁に発生しています。
ナイトマーケットでのスリの手口にはいくつかの一般的なパターンがあります。
1.密集した群衆を利用:スリは人が密集している場所を好むため、ナイトマーケットのような場所は非常に好ましい環境です。スリは群衆に紛れて近づき、気づかれることなく財布や携帯電話などの貴重品を盗みます。
2.ぶつかりトリック:スリが故意にぶつかってきて、その混乱の中で財布やバッグから物を盗む手口です。このとき、スリの仲間が周囲にいて、行動を補助することもあります。
3.バッグやポケットのスリ:リュックサックやショルダーバッグ、ズボンのポケットなど、簡単に手を入れられる場所から物を盗む手口です。特に、バッグが後ろ向きになっているときに狙われやすいです。
4.分散注意:スリのグループが使用する手口で、一人が話しかけて注意を引きつつ、もう一人が貴重品を盗むというものです。
これらの手口を防ぐためには、以下の対策が有効です。
- 貴重品は必要最小限にし、身体の前でしっかりと持つか、内側のポケットに入れる。
- 環境に注意し、不審な行動をしている人がいないかを常にチェックする。
- 大きなカバンを使用する場合は、ジッパーに南京錠をかけるなどして、容易に開けられないようにする。
8.ニューハーフに抱きつかれたら要注意
バンコクやパタヤなどの観光地でニューハーフに抱きつかれた場面、しばしば詐欺や窃盗を受けたと報告されています。
こうした行動は、親しみやすさを装いながら財布や携帯電話など貴重品を盗むためのものである可能性が高いので、タイ旅行では要注意です。
9.「ぼったくり」に遭うのは観光地がほとんど
タイ国内でぼったくりに遭う可能性が高い場所は主に、タイ旅行者が集まる観光地です。
以下のような場所や状況で注意が必要です。
1.タクシーとトゥクトゥク:メーターを使わずに高額な料金を請求するケースがあります。
事前に料金を確認するか、メーターを使用するよう要求することが必須です。
2.バーとナイトクラブ:特にパタヤやバンコクのような都市部では、飲み物やサービスに不当に高い料金を請求されることがあります。料金表を確認し、不明瞭な加算には抗議しましょう。
3.ストリートフードとマーケット:観光客向けに価格が大幅に上乗せされていることがあります。
可能であれば、地元の人が利用する店を選ぶと良いでしょう。
4.マッサージとスパ:表示されている価格と異なる請求をされることがあります。
施術前に明確な料金表を確認し、施術後に追加料金を要求された場合は交渉するか、拒否しましょう。
5.ショッピング:観光客向けの商品は高額に設定されていることが多く、値切り交渉が必要です。また、偽ブランド品を本物として売る詐欺もあります。
トラブルに遭遇した場合は、地元の観光警察に相談することも有効です。
10.日本人が路上で犯罪に遭うのは繁華街
バンコクのアソークやトンローは、多くの外国人や観光客が訪れる地域であり、夜遅くまで賑わいを見せています。
しかし、このようなエリアでは、深夜になると治安の問題が発生することもあり、日本人を含む外国人観光客が狙われやすいという報告があります。
深夜のアソークやトンロー地区での事件は、飲食後の帰宅時や一人で移動時の襲撃や強盗の事例があり、これらの状況はしばしば現金や貴重品を狙ったものです。
日本人観光客に対しては、言語の壁や環境への不慣れさが悪用されることもあります。
これを防ぐためには、以下の予防策が考えられます。
・貴重品は必要最小限にし、身体の前でしっかりと持つか、内側のポケットに入れる。
・環境に注意し、不審な行動をしている人がいないかを常にチェックする。
・大きなカバンを使用する場合は、ジッパーに南京錠をかけるなどして、容易に開けられないようにする。
また、何か異常を感じた場合は、すぐに地元警察や観光警察に連絡することが重要です。
バンコクでは観光警察が設置されており、外国人観光客のトラブルに対応しています。
【まとめ】タイ旅行で知っておかないと危ない10のコト
今回は、タイ旅行で知っておきたい注意点を10つご紹介しました。
これらのポイントを踏まえ、事前にしっかりと準備しておくことで、より安全で楽しいタイ旅行を実現できるはずです。
美しい景色や文化、タイ料理などを満喫するためにも、ぜひこれらの注意点を参考に、安全に配慮した旅行計画を立ててください!