私のTRIPULLでの初記事となる前回の チャオプラヤー川の向こうに広がるナイトマーケット『INDY Market(インディマーケット)』。
ナイトマーケットの紹介と言いながら、その半分近くが行き方についての内容になっていた事に驚いた方もいるかもしれないが、そんな事で驚くようでは甘い、道端の屋台で買うタイミルクティーぐらい甘い。驚くなかれ、今回は半分どころか記事の全てが行き方だ。バンコクの中心部から公共交通機関だけを使って行ける観光地のうちの8ヵ所をピックアップ。
各地の内容には一切触れずに、ひたすら行き方だけを紹介するという画期的な企画である。
Contents
ドゥシット動物園
【交通手段】ビクトリーモニュメントからバス(18番 28番 108番 515番 539番 542番)
※ドゥシット動物園は2018年8月31日をもって一旦閉園し、移転することが決定しています。
ビクトリーモニュメントから東側に少し行ったところにあるドゥシット動物園。
歩けば少し遠いし、タクシーに乗るほどの距離でもない…。こんな時こそバスの出番だ。
ビクトリーモニュメントから東側に出てクルントン橋を渡りチャオプラヤー川の対岸へ向かう18番 28番 108番 515番 539番 542番バスがドゥシット動物園の前を通る。
※ビクトリーモニュメントからのバスの乗り方については、文末のワンポイントアドバイスも是非参考にしてもらいたい。
ラムカムヘンナイトマーケット
【交通手段】BTSエカマイ駅から71番のバス
ラムカムヘンナイトマーケットのあるラムカムヘン通りはかなりの本数のバスが走っているので、このナイトマーケットに行けるバスの話だけでも記事が1本いや2本は書ける気がするのだがそうはTRIPULLが卸さない。
一つだけ紹介するならスクンビットから71番で行くのが良いだろう。71番は赤バスとミニバスがあり、その2つで行き先が違うのだがどちらもラムカムヘンナイトマーケット前は通るので来た方に乗ってしまって問題ない。
またエカマイ駅のプラカノン寄りの階段下が始発なのでここから乗れば座っていけるところもオススメポイントだ。
このバスはスクンビット71を左折して北上していくので、BTSプラカノン駅下のバス停からでも乗車可能だ。
タラート ナット ロットファイ シーナカリン
【交通手段】オンヌット通りから4番のソンテウ
タラート ナット ロットファイ シーナカリンの前のシーナカリン通りはかなりの数のバスが走っているのでここに行けるバスの話だけでも記事が1本いや2本…(以下省略)、ただしそのほとんどのバスがバンコク中心部の方へは行かない路線のため中心部の方からバスで行こうとすると全て遠回りになってしまう。
一番行きやすいのはオンヌット通りからソンテウに乗る方法だろう。
オンヌット通りを走るソンテウは非常に分かりやすくなっており、行き先別に番号が大きく書かれている。
タラート ナット ロットファイ シーナカリンに行くには、4番 「ซีคอน」(シーコン=シーコンスクエアのこと)と書いてあるソンテウに乗ろう。オンヌットのBigC付近から乗る事が可能だ。
※オンヌット通りの4番ソンテウについては、文末のワンポイントアドバイスも是非参考にしてもらいたい
タリンチャン水上マーケット
【行き方】BTSサイアム駅下から79番のバス
BTSサイアム駅下でアソーク方面に向かうバス停から79番に乗ればタリンチャン水上マーケットの目の前までたどり着ける。
タリンチャン水上マーケット自体については、バンコク都内の水上マーケットを巡る ① | タリンチャン水上マーケット(Taling Chan Floating Market) を参考にして頂きたい。
かなり有名な行き方だと思うので何か別の行き方を紹介したいのだが、実際に現地で目の前を通るソンテウなどを観察してみたものの、頻繁に通り過ぎていくのは国鉄のトンブリ駅やシリラート病院に行くソンテウで残念ながらBTSの駅などからスムーズに行けそうな行き方につながるものは見つけられなかった。悔しい。
クワンリアム水上マーケット
【行き方】ホワランポーン駅から113番のバス or オンヌット通りから519番のバス
クワンリアム水上マーケットは観光地としてはそこまで有名ではないかもしれないが、バンコク中心部から比較的行きやすい場所にある水上マーケットだ。
どんな場所かは バンコク都内の水上マーケットを巡る③ クワンリアム水上マーケット(Kwan Riam Floating Market)を見て頂くのが良いだろう。
バス一本で行くなら、国鉄ホワランポーン駅の西側にあるバス停から113番、もしくはオンヌット通りのコンド Blocs77の前(BigCの少し先の向かい側)のバス停から519番の2つが一番行きやすい。ただし、この2つはどちらもあまり本数が多くない。
この両方のバスのルートが重なるのがバンカピにあるラムサリー交差点なので、もしバスの待ち時間を減らしたければセンセープ運河ボートに乗ってラムサリー交差点より先にある運河ボート終点のWat Sriboonreungまで行き、数分ほど歩いてラムカムヘン通りに出て113番か519番のどちらか来たバスに乗ると良いだろう。渋滞も回避出来る。
2つのバスはルートとしてはラムサリー交差点で合流するのだが、113番は高架上を519番は高架下を通っているため、実際にこの2つのどちらにも乗れるバス停となると、Wat Sriboonreungあたりまで行く必要がある。
クレット島
【行き方】チャオプラヤーエクスプレスボートでノンタブリー船着場、そこから32番のバスでパークレット、パークレットから渡し船でクレット島
クレット島へのバスへの行き方で検索するとセントラルワールド前から505番のバスでパークレットへ行く情報がいくつも出てくるので、人と同じが好きじゃない私としては別の行き方を紹介したい。
チャオプラヤーエクスプレスボートに乗って上流側の終点ノンタブリー船着場に行き、そこからパークレット行きの32番のバスに乗るなんてのはどうだろうか。この方法だと、バスが渋滞する区間をボートで抜けて来られるのでビクトリーモニュメントから505番で来るよりも早く行けるかもしれない。
ノンタブリー船着場からバス停は、船着場を降りて数十メートル直進するだけ。かなりの本数のバスが船着き場前でUターンするので、Uターンしたバスを追うようにして進めばバス停が見つかる。
クレット島は最終的にはパークレットから渡し船に乗るしかアクセス手段がない。32番で終点のパークレットに着いたらすこし引き返して『Tesco Lotus』のあるソイを直進し、突き当りにあるワットサナムヌアの中から出ている渡し船に乗ってクレット島に渡ろう。
エラワン美術館
【行き方】スクンビット通りからバス(25番 365番 507番 508番)
エラワン美術館はスクンビット通りのサムロンの先、パークナムへ行く途中にある。BTSアソーク駅やプロンポン駅あたりから乗るなら25番か508番、BTSサムロン駅からなら更に365番、507番にも乗れる。
(365番はバンナートラートからスクンビット通りに、507番はラマ4世通りから来てプラカノンでスクンビット通りに入る)
25番は途中止まりなど行き先が複数あり、エラワン美術館の方まで行くのはパークナム行きだけなので気をつけてほしい。
万全を期すならBTSサムロン駅まで出て、サムロンでこの4路線のバスのうちどれか来たものに乗るのが良いだろう。サムロン駅からさらに先まで行くこの4路線は全てパークナム行きとなる。
エラワン美術館の入り口の前にはバス停がないため、美術館の手前にある交差点を越えた最初のバス停で降り歩いて少し戻る形になる。
ムアンボーラーン
【行き方】25番 365番 507番 508番のバスでパークナムへ行き、そこから36と大きく書いてあるソンテウ
今回の紹介する場所の中では一番バンコクの中心部から遠い場所になるだろうか。
このあたりまで行くとさすがにもうバスは走っていないため路線バス一本で行くことは出来ない。まずはバスでパークナムを目指そう。
先に紹介した『エラワン美術館』へ行くバスは全てパークナム行きのバスとなるので、エラワン美術館で降りずにそのまま終点まで乗ればパークナムへ着く。
パークナムに着いたらソンテウに乗り換え。
ソンテウは分かりやすい目印がないものが多いのだが、このソンテウは珍しく分かりやく36と大きく書かれているので乗り間違うことはないだろう。
36と書かれたソンテウはバスの終点よりひとつ東側の通りにある『Infiniteモール』というショッピングモールの正面あたりで客待ちをして止まっている。ちなみに36は路線の番号ではなく、行き先であるกม.36を表す36だ。
ソンテウはバス停のように決まった乗降場所がある訳ではないので、地図をみてムアンボーラーンの近くになったら降車ボタンを押して意思表示。
ただ、決まった乗降場所がないとはいえ実質ある程度の乗降ポイントのようなものが存在しているため、もしボタンを押してすぐに止まらなくても数百メートル位は焦らずに待とう。
ムアンボーラーンの前はこの実質の乗降ポイントの1つになっているようなので、少し手前で降車ボタンを押しても恐らくはムアンボーラーンの入口前で降ろしてもらえる。
さて各観光地への行き方の紹介はここまでで終わりなのだが、実際にこの記事に興味を持って行ってみようと思い立った方のために、私からまだ言い足りない事があるので少し補足させてもらいたい。この時点で既にTRIPULLさんから1記事の原稿の目安とされている文字数を十分にオーバーしているので、運良くカットされなければここから先もまだ記事が続いているはずだ…!
乗り物マニア的ワンポイントアドバイス
Googleマップはあくまで参考に
観光地に出かけようとする時、目的地の場所や行き方を確認するのにGoogleマップを使う方も多いはず。バンコクの路線バスの情報は一応Googleマップにも載っているのだが、正直なところ正しい情報もあれば間違っている情報もある、といった程度の精度だ。また、バンコクの路線バスは同じ番号でも行き先や経由地が異なるものが混在しているので、そもそもが同じ番号のバスが始発から終点まで同じルートを通るとは限らず、その情報はGoogleマップに載っていない。詳しくい事はここでは割愛するとして、とにかくGoogleマップに載っている路線バスの情報は必ずしも正しいとは限らないので鵜呑みしないよう注意してほしい。
ビクトリーモニュメントのバス停の法則
ビクトリーモニュメントはそのモニュメントを真ん中にそれを囲むようにして4箇所に別れてバス停があり、相当数の路線がここに乗り入れている。ビクトリーモニュメントからバスに乗ろうとしても自分の乗りたいバスがどこから乗れるのか分からない人も多いのではないだろうか。
私も初めてここからバスに乗ろうとした時は自分の乗りたいバスに乗れる場所を探して1周以上歩いてしまった。
見当違いの場所でバスを止めようとしても止まってはくれず、待っていたバスが30分以上経ってやっときたような場合は、乗りたいバスを走って追いかける羽目にもなりかねない。
実はあれだけカオスでごちゃごちゃしている中にもしっかりとしたルールがある。
ビクトリーモニュメントには4箇所出入りする道路がある。説明が分かりにくいと思うので、これを時計に見立てて0時、3時、6時、9時の場所に道があるとしよう。ビクトリーモニュメントに入ってくるとバスは全て時計回りに進むのだが、それぞれのバスが止まるバス停は必ずバスが出ていく道の手前にあるバス停と決まっている。
モーチット方面に行くバスは0時の方向に出ていくので、バス停は10時11時のエリア、プラトゥーナム方面に行くバスは3時の方向に出ていくのでバス停は1時2時のエリア、ドゥシット動物園は9時の方向に出ていった先にあるので、この方面に向かうバス停は…?そう、7時8時の部分にあるエリアに止まる。
ということで、ドゥシット動物園に行けるバスとして紹介したものは全て7時8時(画像左下の赤枠)のエリアのバス停で待っていれば乗ることが出来る。
オンヌット通り【4番ソンテウ】の知られざる真の終点
このソンテウは大きくシーコンと書いてあるため、日本人のブログでは『シーコンスクエア』行きのソンテウとして紹介されていることがほとんど。ところがどの4番にも必ず小さく『パラダイス』という表記もされており、『シーコンスクエア』のもう1ブロック先にあるショッピングモール、『パラダイスパーク』がこのソンテウの知られざる本当の終点だ。
『シーコンスクエア』で降りずにそのまま乗り続ければ、タラート ナット ロットファイ シーナカリンの入り口かそのすぐ先にあるバス停辺りで降りられるのでほとんど歩かずにたどり着ける。『シーコンスクエア』前では降りない事をオススメしたい。
ただし実際には『シーコンスクエア』が終点だと勘違いするのも納得なほどに、ほぼ全員の乗客が『シーコンスクエア』前で降りてしまう。乗り慣れないソンテウということもあるだろう、他の乗客が全員降りてしまって不安になるようなチキンハートの持ち主は心臓への負担を考えて『シーコンスクエア』で降りてしまった方が良いかもしれない。
かくいう私もチキンハートの持ち主で、初めの頃はシーコンスクエア前で降りてしまっていたのは内緒の話だ。