バンコクのナイトマーケットの定番というと10箇所ぐらいだろう。有名どころは、『タラートロッファイラチャダー』『タラートロッファイシーナカリン』『パッポン通り』『アジアティークザリバーフロント』などなど。
初めてのタイ旅行、もしくは2度目3度目といった旅行者なら上記のナイトマーケットでも十分楽しめるだろうけど、バンコクのマニアックな場所へ行きまくっている私にとっては、ありきたり過ぎて物足りない!
そんな私が今回訪れたナイトマーケットとは、チャオプラヤー川を越えたところにある『INDY Market(インディマーケット)』だ。
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郊外なのに洒落ているINDY Market
郊外のナイトマーケットというと、いまいちぱっとしない地味なイメージがあるし、実際にパッとせず退廃感しか感じられない市場も多いのだけど、INDY Marketはそういったイメージとはかけ離れた市場だ。
衣料品や雑貨のお店が並ぶブースと、飲食ブースとで構成されているのは、ごく一般的なナイトマーケットと同じなのだが、郊外のナイトマーケットにしては珍しくバンドが生演奏をしているバーが立ち並んでいて、タラートロッファイと似た(真似た?)、ちょっと洒落たナイトマーケットといった雰囲気だ。
衣料品に関してはバンコク中心部のナイトマーケットより少し安いぐらい。1着100バーツ台で買える店がほとんどだ。
INDY Marketでご飯を食べよう
外国人がほとんど来ない場所に位置しているという事もあり、ローカルなタイ料理屋が多くある。地元の人で混み合う飲食エリアで特に目立っていたのはモーファイ屋『Mo Fire Cheese』。モーファイ鍋を置く店自体、バンコクにそれほどないため珍しいが、ここのモーファイ鍋は店名通りチーズを投入するという荒技を見せてくれるのだ。
もう一店舗賑わっていたのがパッタイ屋『Padthai Nakhonsawan』 だ。
このパッタイ屋からは食欲をそそる香りが拡散され、攻撃性の高い飯テロっぷりを発揮していた。
珍品“チーズ入りモーファイ鍋”はINDY Marketでしか出会ったことがないので、インスタに乗せればバズって人気者になれるだろう。(保証無し)
他にもうずらの丸焼きの屋台や虫料理の屋台など、郊外でしか見かけないようなレア屋台がいくつも出ている。
虫やらうずらが売られている一方、グラタンなどの小洒落た料理を売っている屋台も。洒落た店と虫屋台が同居しているのが、INDY Marketなのである。
INDY Marketのインスタ映えスポット!
ナイトマーケットのインスタ映えスポットといえば、タラートロッファイラチャダーを上から撮った、色鮮やかな無数のテントが有名だ。
INDY Marketはそれに触発されたのか真似をしたかったのか、ビル2階ほどの高さの撮影スポットを用意し、ナイトマーケット全景写真を誰でも簡単に撮影出来るようにセッティングしているのだ。
せっかくなので私も写真を撮りあうカップルの間に紛れ込み撮影してきた。
渾身のフォトショップ加工のおかげもあり、インスタ映えを狙った最高の一枚に仕上げたので見て頂きたい。
バンコク中心部からかなり離れているため、定番のナイトマーケット・定番のインスタ映えスポットになることは恐らくないだろうが、知る人ぞ知る通なスポットとして言い伝えられ、そのうち「地球の歩●方」なんかに載っちゃう、かもしれない。
バスマニアが教える『INDY Market』への行き方完全ガイド!
場所が場所だけに、どうやって行くかが気になるところ。
さて、実はここからが私の本領発揮なのだ。
記事の終盤まで来て「本領発揮」なんて聞かされ、読者から怒号が飛んできそうだが、私がなぜこんな辺鄙な場所にあるナイトマーケットを知っているのか?
−–なぜならそこにバスが走っているからだ。
そう、何を隠そう私はバスをメインにバンコクのありとあらゆる交通機関が大好きな乗り物マニアなのである。
普通のブログでバンコク郊外の場所を紹介する際は、「●●駅からタクシーで何分ぐらいで行けます」で終わってしまう事が多いが、本記事では公共交通機関を利用した行き方のいくつかを詳細にお伝えしたい。
行き方は何通りもあるのだが、難易度別に初級~超上級に分けて厳選した4つの行き方をご紹介しよう。
【初級者編】BTS+タクシー
無難に行きたければ、やはりBTSとタクシーの組み合わせがベスト。
まずは最寄りの(といってもだいぶ遠いのだが…)BTSタラートプルー駅かBTSウォンウェイヤイ駅に行き、そこからタクシーでINDY Marketを目指してくれ。
【中級者編】 バンコク中心部からバス
バンコク在住者であっても路線バスに乗った事がない人もかなりいるだろうし、この機会にバスに乗ってみてはいかがだろう。っていうか乗ろう。
初めてバスに乗る人でも分かりやすいのは76番バスだ。乗り場はシーロムコンプレックス前。
76番は全車エアコンバスで、料金は距離による変動性。バスに乗り込み車掌さんが回って来たら行き先を告げてお金を払おう。乗車すると必ず行き先を言わなければならないので、万が一そのバスが途中止まりだった場合でも車掌さんに教えてもらえるので安心だ。
【上級者編】 船+バス
少し遠回りだが普段あまり利用しないチャオプラヤー・エクスプレスボートを使って行く方法もある。INDY Marketに行きやすい船着き場はラーチャウォンだ。
まずはBTSサパーンタクシン駅近くの乗船場からチャオプラヤー・エクスプレスボートでラーチャウォン船着場へ。ただし、この船着き場はヤワラートのそばにあり、ボートを降りてもまだチャオプラヤー川を越えていない。ラーチャウォンに着いたら、すぐ横から出ている渡し船に乗り換えて対岸のターディンデーンへと渡ろう。ターディンデーンの船着き場を出ると20番バスが止まっており、この20番バスに乗ればINDY Marketに到着する。
【超上級者編】 正解は3つのうちただ1つしかないバス195番
バスはバスでも先程の76番とは違って、難易度が高いのが195番。このバスはクロントゥーイ車庫から出ており、分かりやすい乗り場はクロントゥーイ市場西側の交差点から少しラマ3世通りに入ったところにある歩道橋下だ。
195番はあまり本数の多い路線ではなく、20分~30分に一本程度しか走っていない。
このバスを“超上級者向け”にしているのは、終着点が3つに別れており、INDY Marketまで行けるのはそのうちの1つだけ、タープラ行きのみしかないことが所以だ。他2つのうち1つは、チャオプラヤー川を越えたらINDY Marketとは反対方向へ、もう1つはINDY Marketより手前のバンパコックのBigCまでしか行かない。
また、つい先日にこの195番バスが3時間待っても来なかったという話題がネットにあがっていた。正しい行き先の195番に乗ることができるのか、そもそもバス乗り場にバスはやって来るのか…。
高難易度の195番、挑戦者求む。
超難しい195番バスを紹介した理由は、なんといってもプミポン第1橋を渡るところにある。チャオプラヤー川を越えて対岸へ行くバス自体はそんなに珍しくないのだが、幾つかある中で、プミポン第1橋の川越えが一番眺めが良く、しかもこの橋を渡る路線バスは195番だけなのだ。
窓を開け放ったノンエアコンバスで眼下にチャオプラヤー川を眺めながら風を切ってこの橋を渡るのがとにかく最高に気持ち良いのだ。これが運賃6.5バーツで味わえるのだからたまらない!
※帰りの時間には気をつけよう※
バスは路線によっては22:00頃に運行が終了してしまう路線も多く、もっと遅い時間まで運行しているバスも22:00~23:00ごろを境に一気に本数が減ってしまう。
また、チャオプラヤー・エクスプレスボートや渡し船もあまり遅い時間まで運行はしていない。帰りは無理をせず、少し待ってもバスが来ないようであればタクシーでBTSの駅などへ移動する事をオススメしたい。INDY Marketの前の通り(スクサワディ通り)はそこそこ頻繁にタクシーが走っている。