バンコク近郊の釣り堀で巨大バラマンディを釣り上げる方法|Pilot 111 Fishing Pond

バンコク近郊の釣り堀で巨大バラマンディを釣り上げる方法|Pilot 111 Fishing Pond

私は小学校高学年のころ、ブラックバスフィッシングにハマっておりました。
友人数名と共に、大阪の淀川や池などブラックバスが生息していると言われるポイントに出かけ、ルアーフィッシングに興じる週末。
私たちの腕が悪いのか、場所が悪かったのか、運なのか、毎度のように釣果は芳しくなく、父親からは「ツアーを水で洗いに行っただけ(笑)」と、にべもなく揶揄されるばかりでした。
それでも毎週末になると釣りに出かけていたのは、いつかランカーサイズ(50cm以上)のブラックバスを釣る日が来ると、己の腕と運を妄信的に信じていたからです。
中学生になるまでの2年ほど、ブラックバスフィッシングに狂っておりましたが、けっきょくランカーサイズなんて釣れませんでしたけどね!

それからおよそ30年。
それまでの間、海や川でエサ釣りをやることはありましたが、ツアーフィッシングに興じることはほとんどありませんでした。
そんな私が鈍った腕を取り戻すべくルアー釣りに挑戦しようと企画。
巨大バラマンディが釣れるという『Pilot 111 Fishing Pond』を目指したのです。

バンコクから1時間で行ける釣り堀『Pilot 111 Fishing Pond』

このサイズの池が8つあります

2011年にバンコクに住み始めてから、釣り堀で唯一訪れたことがあるのは『ブンサムランフィッシングパーク(Bungsamran Fishing Park)』のみ。(エビの釣り堀以外)
この釣り堀はメコンオオナマズなど超巨大魚が釣れるとあり、日本のテレビ番組でも取り上げられたことのある有名な釣り堀です。
当時(2013年ごろ)は竿の貸し出し&入場料で一人2000バーツでしたが、2017年3月に移転してからというもの4000バーツに値上げ。
以前よりも辺鄙な場所に移転したうえ2倍も値上げしたのは、経営戦略として実行されたものとは到底思えず、過剰な自信による値上げのような気がいたします。

今回選んだ『Pilot 111 Fishing Pond』はバンコクではなく隣県のチャチュンサオ県ではありますが、バンコク中心部から車で1時間ほどと、立地的には悪くありません。
以下Googleマップは、アソークからの道順です。

放たれている魚の種類は、『ブンサムランフィッシングパーク』にいるメコンオオナマズをはじめ、バラマンディやジャイアントスネークヘッドなど全6種。
釣り堀の池は8ゾーンに分かれ、それぞれで放たれている魚が異なるため、自分が狙いたいターゲットを絞ることが可能です。
それで入場料(レンタル竿込み)は500バーツ!
『ブンサムランフィッシングパーク』に比べると料金は1/8と同じ国の物価とは思えない価格差ですが、『Pilot 111 Fishing Pond』ではルアーフィッシングのみという条件が課せられています。

全6種の魚種名

日本語可が話せるスティラックさんにガイドしてもらいました

「久しぶりにルアーフィッシングやってみるか!」
と意気込んではいたものの、初めて訪れる場所ですし、タイでのルアー釣りは勝手が分からないものだから、一人で行くのは心もとない。
そこで今回は、日本語が話せるルアーフィッシングガイドのスティラックさんにご同行いただきました。
ご家族を持つスティラックさんは現在32歳。
釣りは小学生の頃から始め、ルアーフィッシングは10年前ごろから傾倒し始めたそうです。

心底釣りが好きなナイスガイです!

彼がルアー釣りへとガイドしているのは日本人のほか、シンガポール人や欧米人。
日本語だけではなく英語もある程度は話せるそうです。
私はふだんバンコクで釣りをしないので竿やリールは持っていないため、この日はスティラックさんから借りることに。
リール付きの竿だけではなくルアーもレンタルできます。

ついに一匹目のバラマンディがヒット!

スティラックさんがセッティングのすべてをしてくれるため、私はといえばただ座ってそれを待つのみ。
竿に糸を通し、彼が選んだ小魚の形をしたルアーを結び終えると万事オッケー。
好天で強い日差しが降り注ぐ中、池に向かってルアーを投げ始めました。

『Pilot 111 Fishing Pond』へ釣りに来ているのはタイ人がもっとも多く、次いで多いのが意外ながら日本人。
韓国人や欧米人もいますが外国人の中では日本人が最多でした。
私たちは昼頃に到着しましたが他日本人の方は朝から来られていた人も多かったようで、中には午前中だけで6匹も釣ったと言うではありませんか!
スティラックさんいわく、涼しすぎたり日差しが少ないとバラマンディの食いつきが悪くなるのだそう。
この日は雲ひとつない好天なのでコンディションは最高といってよく、もしこれでまったく釣れなければ、私のテクニックは地へ堕ちていることになる。
それだけは避けなければと竿を握る手に力が入ったそのとき、私の竿は極限までしなり、バラマンディが食いついたことを知らせてくれたのです!

タイ料理メニューを豊富に揃えるレストラン

敷地の中央あたりに立地しているレセプション兼レストラン

さて、バラマンディがヒットした様子はのちほどお伝えするとして、ここでは先に施設内のレストランをご紹介しましょう(笑)
受付けはこのレストランにあり、先に入場料500バーツを支払います。
朝6時から開いているので、朝一番から来て閉場の18時ぎりぎりまで釣りをすることが可能。
500バーツを支払えばリール付きの竿をレンタルすることができます。
(ルアーは別途要購入)

釣り堀とはいえ『Pilot 111 Fishing Pond』ではいろんなタイ料理が楽しめます。
私がオーダーしたのは「バラマンディのガパオライス」。
ここのバラマンディがガパオライスの食材となって出てくるわけですから、これから釣ろうという私にとってこんなに縁起のいいものはありません。
油でさっと揚げられたバラマンディは臭みはいっさいなく、ガパオライスの具材としてナイスな役割を果たしています。

レストラン内に荷物を置いておくことも可(貴重品は自身で保管しておくことをおすすめします)

メニューには英語も併記

各種ビールもあります

初めて食べたバラマンディガパオライス

いろんな種類のルアーも販売しています

2度巨大魚がヒットしたものの…

私のルアーにヒットしたバラマンディはとにかく引きが強い!
竿がそれほど太く硬いものではないのは、引きをより楽しむためなのでしょうが、バラマンディはルアーをはずそうと右へ左へ、深みへ沖へと逃げ回り、リールから糸がぎゅんぎゅん出ていくわ、竿が折れそうなほどしなっているわで大興奮!
私の横にはスティラックさんがスタンバイしてくれているので、岸まで寄せることができたら彼が引き上げてくれます。
格闘すること2〜3分、突然私が握っていた竿からしなりがなくなり、暴れまわっていたバラマンディの姿が忽然と消えました。
そう、逃げられたのです…。
スティラックさんいわく、あと数分格闘を楽しんでいたらバラマンディが疲れ、バラされていなかったかもしれないと言います。
く、く、悔しいわい!
気をとりなおすため、他の池へ移りメコンオオナマズを狙ったところ数分でヒット!
バラマンディに負けず劣らず引きが強く、容易に岸へと近づいてくれません。
焦る心を落ち着けつつ格闘していたらまた逃げられた!
こやつら、なかなかやるのぉ。
私が二度逃してしまっている間、スティラックさんはバラマンディを一匹仕留めています。
とはいえ彼も、バラマンディにルアーを引きちぎられ一度バラしてしまいました。

バラマンディをヒットさせたスティラックさん

日よけ予防のため皮膚をなるべく隠しているんです

ついに巨大バラマンディをゲット!

私は二度バラし、それからというものアタリはまったくなし。
終了時刻として決めていた16時まであと20分ほど。
諦めそうな心を奮いたたせ、びゅんびゅんルアーを投げては巻いてを繰り返し、まだ見ぬバラマンディへ猛烈アタック。
そんな私の想いが通じたのか、バラマンディが私のルアーを頬張ったのでございます!
逃げられた1匹目よりも明らかにデカく、引きが強い。
ぐいぐい沖へ逃げていくバラマンディちゃん。
体力を消耗させるため、バラマンディの動きたいように動かせ、私はひたすら耐えるのみ。
5分ほど格闘したところで、バラマンディの体力が明らかに落ちたのが伝わりました。
そして見事ゲット!
顔がどうみても疲れていますがお気になさらず…。

めちゃ必死です

このサイズをルアーで釣り上げる興奮は尋常ではありません

スティラックさんはガイド&ホテルまでを送迎してくれます

初めて挑戦した『Pilot 111 Fishing Pond』での巨大魚ルアーフィッシング、スティラックさんのガイドがなければ難しかったでしょう。
彼は日本語が話せるので、初心者の私にルアーの動かし方やコツなど一つ一つ丁寧に教えてくれました。
しかも彼はバンコク都内のホテルなら自分の車で迎えに来てくれ、帰りは送り届けてくれます。
車での送り迎え、リール付き竿とルアーのレンタル込みで2,300バーツ。
交通費込みでこの料金はかなりお得です。

ルアーフィッシング専門釣り堀『Pilot 111 Fishing Pond』DATA

TEL:086-316-8773
OPEN:6:00-18:00(金曜日休み)
ADDRESS:pilot fishing pool, Tambon Bang Samak, Amphoe Bang Pakong, Chang Wat Chachoengsao 24180
PRICE:入場料500B(竿とリールは無料レンタル可)

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西尾康晴(Yasuharu Nishio)の画像

西尾康晴(Yasuharu Nishio)2011年タイ移住/2017年4月タイ国内旅行会社TRIPULLを起業/バンコク発タイ料理グルメ情報サイト「激旨!タイ食堂」運営/2019年12月1日よりYouTubeチャンネルを開設/ YouTubeチャンネル Nishio Travel

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